東京メトロ 表参道駅から歩いて10分、南青山にある根津美術館に行ってきました。
この日、美容院(行きつけのサロンが美術館の近く)の予約が3時過ぎと遅めだったので、少し早目に家を出て友人がおすすめスポットとして教えてくれた根津美術館の庭園を散策することにしました。
根津美術館は、実業家で茶人の初代根津嘉一郎のコレクションを収蔵するために創られた美術館で、茶道具や日本・東洋の古美術品で構成され、尾形光琳の国宝「燕子花図」をはじめ7件の国宝や多くの重要文化財や重要美術品を所蔵することで知られています。
正門から続くアプローチの竹林と砂利、深い庇で気分をリセット、どんな和の世界が広がっているのだろうと期待が高まります。
入館すると正面のガラス越しに涼やかな緑が目に飛び込んできます。
その時、突然雷鳴が…、そしてスコールのような強い雨。庭園散策が目的でしたが、企画展を見ながら雨宿りすることに。
美術館は天候に関係なく楽しめるからいいですね。
公開中の企画展は、「絵の音を聴く―雨と風、鳥のさえずり、人の声―」(9月6日終了)。
今まで絵の音を聴くことなど強く意識したことはありませんでしたが、屏風や掛け軸に描かれた小鳥や虎や龍、そして滝や波の音など、想像力を働かせて観賞すると楽しいことを知りました。
また、同時に開催されていた「しつらえを楽しむ―福島静子のコレクション―」もすばらしく、工芸品の硯箱のすばらしさに見とれてしまいました。
雨が上がるのを待って、楽しみにしていた庭園へ。
遠くに六本木ヒルズが見えなければ、ここが青山なんて思えない緑の多さです。
ところどころに石仏や石灯籠が配されています。
園内は高低差があって、濡れた石で滑らないように足元に注意しながら巡ります。
進むに従って、庭園というよりは森といった趣になります。そこにお茶室が4棟点在、広さを想像していただけますよね。ここが東京のど真ん中??
園内のカフェレストラン「NEZU CAFE」でひと休み。
大きくとったガラス窓のむこうには、葉っぱの雨のしずくがキラキラ輝いています!
お茶室を見た流れで「お抹茶セット」を注文。
和菓子の色合いとお抹茶の緑、器との取り合わせもいい感じ。この雰囲気、素敵です!!
最後に、美術館に行ったら必ずチェックのミュージアムショップ。オリジナルの食器も充実しています。
今回の展示品「夏秋渓流図屏風」のポストカードと根津美術館と言えばカキツバタということで「燕子花図」のお懐紙を購入。
観覧券もかわいかったので、栞として使います。
今回は、根津美術館で極上の雨宿り、となりました。
限られた時間だったので、展示品もお庭もすべてを見ることができませんでしたが、季節ごとに変わるお庭を散策し、展示品をじっくり見る、そんな楽しみを今後に残しておくのもいいかもしれません。
9月19日から始まる、「財団創立75周年記念特別展 根津青山の至宝」展にもぜひ足を運びたいと思います。
◆根津美術館