一度ゆっくり歩いてみたかった浜離宮恩賜庭園。園内に抹茶と和菓子が楽しめるお茶屋さんがあると聞いていそいそとお出かけしてきました。今年2月にウィリアム王子が来日した際に舛添知事と立ち寄られた場所なのでご存知の方も多いかもしれませんね。
汐留のビル群をバックに東京の真ん中にあるとは思えないほど広い敷地には、緑がたくさん生い茂りまさに都会のオアシスという感じでした。
大きな池は東京湾から海水を取り入れて、潮の満ち干によって景色の変化を楽しむ江戸時代の代表的な庭園様式なのだそうです。他にも将軍が鴨猟をしていた鴨場の跡も残されていました。
後から知ったのですが写真手前に見える総檜造りの”お伝い橋”が有名だそうで、私たちはそのことを知らずに反対側の中島橋をパチリ。(橋は2016年3月中旬まで改修中)
「なんだか時代劇に登場しそうだね」なんて言いながら呑気に橋を渡ると風情のある門が。中に入ると日本風の建物があり開放的な和の空間が広がっていました。
まず入口で会計を済ませ赤い毛氈が引かれた室内か、外のテーブル席か好きな方を選んで座ります。私たちは「純和風の雰囲気を味わいたいね」と室内で頂くことに。
この日はポカポカと暖かい気候だったので、外のテーブル席にもたくさんの人がいらっしゃいました。年配の方ばかりでなくお子さんを連れの若いご夫婦や、カメラを持った同年代と思われる女性がひとりでのんびりする姿も。
室内は満席で1組去っては1組入るといった感じです。かなり待つのかなと思いましたが10分もかからずにお茶が運ばれてきました。
頂いたのは「抹茶と季節の上菓子セット」(720円)。煉り切りはゆずの風味がふんわりと口の中で広がり上品な餡の甘みが抹茶にとても良く合います。
きれいに立ててある抹茶はとても美味しくておかわりしたくなるほどです。そう思う方が多いのか200円でおかわりをいただくことができるようでした。
「庭園でお抹茶」と聞くと少し堅苦しい感じがしますが、ここではゆったりとそれぞれのスタイルで楽しむことができるのでホッとしますね。
作法に詳しくない私でもジーンズで気軽にいただけます。生菓子は月ごとに変わるそうで、毎月楽しみに来るリピーターも多いのだそうですよ。
お客様の中には外国の方も多く、和の雰囲気に興味津々です。写真を撮ったり質問したり、スタッフの方も慣れた様子で流暢な英語で対応されていました。
池から通り抜ける風が心地よくテラスからの眺めも綺麗です。都会の喧騒から離れてのんびりするにはとても良い場所ですね。
東京にはまだまだ自分が知らない魅力的なところがいっぱいあるんだなと思ったら、ますますお出かけが楽しくなってきました。次はどこへ行こうかと今からワクワクしています。
浜離宮恩賜庭園
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kouen/kouenannai/park/hamarikyu.html