熊本へ住まいを移してから、九州各地を巡り歩いておりますが、なかなか行く機会がなかったのが大分。ようやく、そのチャンスに恵まれました。
阿蘇山はだいぶ穏やかさを取り戻し・・・車窓から眺める風景は自然の美しさで一杯です。
熊本市内から別府までは車で3時間ほど。
隣県でありながら、山の中を通る一般道を通るか、大回りして佐賀県の鳥栖を経由する高速を利用するか・・・と、高速に乗ってしまえば簡単にアクセス出来てしまう他県と違い、少しだけ遠いイメージがありましたが・・・ 風景を楽しみながら、寄り道しながらの旅では、さほどそれも気になりませんでした。
まずは別府に到着。
別府は坂の街。そして、こんな風に至るところで湯煙が立っています。
温暖で、沢山のお湯が湧く別府の街は、古い時代から脈々と続く温泉街。のんびりとした空気に溢れ、ノスタルジックな雰囲気が漂うなんとも魅力的なところ。
散策していると、日本最古の木造アーケード街を見つけました。「竹瓦小路」というそのアーケードを抜けたところには「竹瓦温泉」という市営の共同浴場が。この建物は昭和13年に完成し、現在は近代化産業遺産に認定されているのだそうです。中には、男湯・女湯の他に砂風呂もあるのだそう。お散歩の途中でしたので、今回は入浴を断念しましたが、次回は是非入りたい!
その夜は、大分産の新鮮で美味しい魚介を沢山楽しみ、温泉にゆっくりと浸かり、身体の芯からリラックスしました。
さて翌日は、少し前にニュースでも取り上げられた「高崎山自然動物園」へ。
そうです、赤ちゃんザルのシャーロットちゃんがいる、あの猿山で有名なところ。
現在、大きなグループが二つあり、私が訪ねた時には丁度、シャーロットちゃんがいるグループが山へ引き上げて行ったばかりでした。残念。
ですが、自分のごく近くで自然に過ごすお猿さんの姿にとても感動!
こちらが面白いのは、お猿さんの生活圏に私たちがお邪魔しているスタイルであること。
自分の足の周りを、お猿さんがすり抜けて行くのには、とても感動します。
子供のサルたちが滑り台を滑って遊ぶ様子も、親子や仲間で毛づくろいし合う様子も、全てが可愛らしく、ずっと眺めていたい気分に。
そんな可愛らしいお猿さん達ですが、決して目を合わせてはいけないのだそうですよ。
なんでもお猿さん達はケンカを売られていると思い、攻撃して来るのだそうです。お猿さんの世界にはお猿さんのルールがあるのですね。
寒くなるこれからの季節、次は「さる団子」が見られるのでしょうね・・・。見てみたいなぁ。
その後はいよいよ地獄めぐり。・・・のうちの、ふたつの地獄に行ってみました。
ひとつは「龍巻地獄」と呼ばれる間欠泉。30-40分に1度と、短い間隔でお湯が吹き上がる世界でも珍しい間欠泉なのだそうです。
熱湯が勢いよく吹き上がる様子は迫力!
その足でお次は「血の池地獄」。移動の道すがらでもこんな様子・・・湯煙が至るところで上っています。
小さな頃、テレビでこの「血の池・・・」を見てから、ずっと行きたかったのです!真っ赤に染まった池だなんて、興味ありませんか???
この赤さはこの土地で産出される粘土の色なのだそうですが、真っ赤なお湯をたたえる池だなんて・・・実際に見ても、何だか不思議な感じです。
この他にもあと6つ、「地獄」がありますから、また折を見て尋ねてみようと思います。
沢山の自然と戯れた、楽しい滞在となりました。
高崎山自然動物園
http://www.takasakiyama.jp/takasakiyama/
別府地獄組合