先日イタリアのムラノ島に工房を構える日本人で唯一のヴェネツィアン・ガラスアーティスト土田康彦さんの個展（１月１６日〜２月１４日）に伺って来ました。
作風はガラス、油絵を中心に映像、インスタレーションなど多様。特筆すべきは、強いメッセージやコンセプト、哲学が各作品の根底に揺らぐことなく一環して存在している点です。その作風によりガラスの詩人の異名を持っていらっしゃいます。
毎年フランス・パリで開催されるチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT PARIS」。
その会場で発表される「C・C・C」（Club des Croqueurs de Chocolat）のコンクールで５年連続となる最高位の「ゴールドタブレット」を獲得するなど世界でご活躍されている、パティシエ エス コヤマオーナーシェフ小山進さんとテレビ番組でも放映されました。実はお二人は同じ調理師専門学校の出身です。
「SWITCH インタビュー達人達」NHK Eテレ（2016年１月１６日（土）午後10：00〜午後11:00放送）を観て感動しました。
奥様との出会い、職人気質のお義父様に認められるまでの大話をされていました。可愛い一人娘のお嬢様が誕生されてから作品に深く愛が込められるようになったそうです。
チョコレートとガラス〜カカオシリーズの作品は、冷たさがなくて陶器のように滑らかで、暖かみがありカカオの香りがしそうな感じがしました。お二人のアーティストの感性が響き合い出来上がった作品はとても素敵でした。
昨年夏に土田さんのヴェネツィアン・ガラスを作り始めて２０年間の結晶が詰まった最高傑作５６点を掲載する初めての作品集「運命の交差点」の発表を兼ねて開催されました。その時に初めて作品とご本人にお目にかかり感動しました。
琉球ガラスとのコラボレーションの素敵な作品の美しさに圧倒されてファンになりました。美しく鮮やかな作品の横に必ず題名と説明が書かれています。その言葉がとても素敵なのが印象的です。
両親が昔ヴェネツィアを訪れてペンダントを買って来てくれとても美しくうれしかったことを思い出しました。
このジュエリー「ラ・ヴィ・エン・ローズ」は、今回初の土田さんの作品「全ての女性に美しさと幸せ、そしてときめきを」という思いで作られたそうです。素敵で欲しくなりました。
伝統的なヴェネツアン・ガラスに日本人の土田さんの感性を取り入れさらに魅力的な作品になって、すでに２００８年にトスカーナ・グロセト市より文化振興貢献者褒賞受賞、オープン国際彫刻展に日本代表として出展、最優秀グランプリ受賞され大評判になっていました。
２００３年にはヴェネチア・ガラス研究所理事長に就任、２０１３年モントリオール世界映画祭にて「最優秀芸術貢献賞」を受賞した映画「利休にたずねよ」（市川海老蔵主演、山本兼一原作）にヴェネツアン・ガラス作家として参画され作品を提供すると共に大茶会の場面に出演もされました。
初めて個展でお目にかかった時に俳優さんのような素敵な方だと思いましたがやはり映画に出られていたのだと納得しました。
今回は森岡さん主催の「土田康彦さんを囲む会」に参加させていただき作品のご紹介を皆さんとご一緒に伺ったあとに銀座のヴェネツィアンレストラン「バラババオ」（03-3535-7722）に行きました。
初めていただくヴェネツィアン料理とても美味しかったです。インテリアも全てイタリア直送のものです。
土田さんは才能豊かなだけではなく、とても気さくで感性豊かな方です。ご自身のことご家族のこと、いろいろなお話をしてくださいました。優しくて細やかな気配りに皆感動して益々ファンになってしまいました。
「ガラスの詩人」の異名を持つ土田さんの話題は幅広くこれからどんなご活躍をなさるのかとても楽しみです。土田さんのドキュメンタリー映画の撮影が始まったそうです。日本の誇れるアーティストの土田康彦さんの個展に伺い元気をいただきました。芸術の力は大きいですね。銀座はたくさんの画廊があり大人のおでかけにピッタリの場所です。
土田さんの作品を拝見してお話を伺ってヴェネツィアのカーニバル、そしてムラノ島を訪れたくなりました。映画の公開が待ち遠しいです。
土田康彦
http://www.tsuchidayasuhiko.it/top
アートスペースニューアートラボ
http://newartlab.jp
土田康彦さんドキュメンタリー映画の公開ダイジェスト版
https://www.facebook.com/yasuhiko.tsuchida.coboking/videos/1053937587983488/?__mref=messagehttp://r.gnavi.co.jp/e802701/
