新緑の伊豆の旅(後編)
修善寺でプチ京都気分を満喫
こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。
全国各地のお寺と神社を旅して、
お役立ち情報をお伝えしています。
伊豆の旅後半は、修善寺温泉をそぞろ歩き。
由緒あるお寺や川沿いの竹林、古い建物を利用したカフェやお蕎麦屋さんなど、
ちょっと京都の嵯峨野に似ています。
温泉旅館は、多くが、昼食+立ち寄り湯のプランも用意していますので、
東京などから日帰りで楽しむこともできますね。
「しゅぜんじ」と聞くと、温泉であり地名である「修善寺」を思い浮かべる人が多いでしょうが、実はお寺の「修禅寺」も同じよみで、ぜんの字が違います。
周辺には名刹や神聖な場が点在し、修善寺の地域全体がまさにパワースポットと言えます。
では、旅はまず、お参りから始めましょう。
日枝神社へ。
駅から川沿いの温泉街を歩いて行くと、巨樹に囲まれた日枝神社があります。
修禅寺の鬼門を守る鎮守様で、もともとは修禅寺の境内にあったのですが、
明治初頭の神仏分離令によって別のものとなりました。
源頼朝の異母弟で、謀叛の疑いをかけられた源範頼が幽閉されたという信功院跡もあります。
根元がひとつで幹は二つに分かれている杉の巨樹は、樹齢800年。
安産の木としても人気とか。
そのお隣が、いよいよ福知山 修禅寺(ふくちさん しゅぜんじ)です。
807年、弘法大師に依って開創され、その後約470年間は真言宗として栄えました。 鎌倉時代に臨済宗に改宗。室町時代になって曹洞宗に改宗し、現在は曹洞宗の名刹として存続しています。
境内には、温泉地ならではの驚きのあるものが!
風格ある山門は2014年に改修されたもの。門の両脇には、かつて、指月殿(しげつでん)というところにあった金剛力士像が遷座され、寺を守っています。
門をくぐって最初にあるのは、手水舎(ちょうずや)。さすが温泉地。なんと、水でなく、掛け流し温泉で、飲むこともできます。
境内には緑があふれ、そこここに、思わず写真を撮りたくなるような石仏がいくつもありました。
福知山 修禅寺のホームページ
http://shuzenji-temple.com/index.html
その修禅寺の向かいの河原にあるのが、修善寺温泉発祥の湯とされる「独鈷の湯(とっこのゆ)」です。弘法大師が修禅寺を訪れたとき、川で病気の父親の体を洗う少年を見つけました。その孝行に感心した大師は、「川の水では冷たかろう」と、手に持った独鈷杵(とっこしょ・密教の仏事で使われる法具)で川中の岩を打ち砕くと、温泉が湧いた。その湯に浸かると、父親の病気が治りました。それにより、この地方に湯治療養が広まり、修善寺温泉が始まったと言われています。
もとは入浴できたようですが、現在は入浴は禁止で、足湯の施設となっています。それだけでも、ひと休みして旅の疲れをいやすのに最適ですね。
橋を渡って川べりをさらに歩くと、まるで京都のような美しい竹林があります。季節によっては夜間ライトアップも行われ、そぞろ歩きにぴったりです。
さらにここには、半屋外のギャラリーも! 次のページに続きます。
さらに歩くと、「修善寺回廊」という半野外のギャラリーもあります。ここもなかなか風情のあるスポットで、無料で見せていただけるのも魅力です。わたしが訪ねた時は、さまざまな場所から撮った富士山の写真が展示されていました。
修善寺回廊の情報はこちらです。
http://www.fujinokunibunkashigen.net/resouce/main.php?search=category&mode=detail&article=1159
軽く何か食べたい時は、蕎麦がお勧め。
人気の店がいくつかありますが、今回は、朴念仁(ぼくねんじん)というお店に行ってみました。こちらは、もと旅館だった建物を利用しており、窓からは竹林も見えます。
ミシュランにも掲載されている銀座の蕎麦屋さん「流石」の系列店で、つなぎを使わない十割蕎麦が美味しい。駿河湾特産の桜エビのかき揚げとセットになった天ざるがお勧めです。予約はできず、休日だとかなり長時間並んで待つことになりますので、早めにお出かけください。
朴念仁のホームページ
http://ginza-sasuga.jp/bokunenjin/
修善寺の観光情報はこちらです。
http://www.shuzenji-kankou.com/
吉田さらさ
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