千葉県松戸市に行列のできるパン屋さんがあると聞いて行ってきました。
「Zopf」（ツオップ）という全国のパン好きの間では有名なお店。テレビで取り上げられたこともあり、週末は行列ができています。
店名のZopfとはドイツ語で、編み込みパンの名前とのこと。とは言え、ドイツパンだけではなく種類が豊富なことも人気の秘密です。
“Backstube（パン焼き小屋）”というコンセプトの通り、味のある一戸建ての店舗。
JR常磐線・北小金駅からバスで約10分というアクセスですが、広い専用駐車場があるため車で行くのが便利かもしれません。休日の午前中、東京・下町の我が家からは主人の運転により1時間弱で到着しました。
1階の店舗前に出来ている行列を尻目に、我々はあらかじめ予約していた2階のカフェへ。
まさにヨーロッパの山小屋のような落ち着いた内装と暗めの照明。都内にあるパン屋のカフェとは、ひと味もふた味も違います。通されたのはカウンター席。ファミリーや女子会に最適なテーブル席もありました。
カウンター内に飾られたメニューは手描きのパンのイラスト入りで、演出も素敵。
朝7時～10時までは朝食メニュー。そして10時以降はパンの盛り合わせ付きプレートメニューが売りだそう。
“10種類以上の色々なパンの盛り合わせとペースト・ジャムのセット”で、ひたすらパンを楽しんでいるお客さんもいらっしゃいました。
朝食を我慢して(笑)ここまでやってきた私たちはそれぞれプレートメニューを注文。
“パテとマリネのプレート”1,350円（税込）。パンの盛り合わせとスープ付きです。
10種類の肉や木の実、ドライフルーツから作るスパイシーな自家製パテとノルウエー産のにしんのマリネ、金時豆の付け合せなど、野菜たっぷりで爽やかな味付けが美味しかったです。女性には特におすすめのメニューですね。パンはいろんな種類が薄くスライスされていて、食べ比べを楽しみました。
主人が注文したのは期間限定メニューの“チキンパプリカソース”1,700円（税込）。こちらもパンの盛り合わせとスープ、野菜のマリネや付け合せがついています。
見た目もおしゃれなパプリカソースは柔らかチキンと一緒に食べるのはもちろん、パンにつけて食べるのも絶妙。主人もお腹いっぱい、大満足でした。
カウンターの上にはカゴに入った美味しそうなパンたち。個人的には見た目が大きくて丸くて濃い茶色をした噛み応えのあるハードパンが大好き。プレートメニューに合わせて盛り合わせの種類が異なるので何度でも通いたくなってしまいます。
ブルーチーズの入った、ほんのり甘味を感じるパンがとても美味しくて店員さんに聞いたところ、カフェで出しているパンは全て1階の店舗で買えるそう。
また、来店2週間前までなら電話注文が可能で、1階に寄らずとも持ち帰りできるとのことです。
食後のコーヒーもいただきました。“ブレンドコーヒー”410円（税込）。
中目黒にあるコーヒー専門店「CAFE FACON（カフェファソン）」のオリジナルZOPFブレンド豆を使用と、こちらもこだわりの一品。香りも良く、胃も心も癒されました。
食べきれなかったパンは持ち帰り用の袋に包んで持ち帰りOKという心憎いサービス。そのシステムのおかげで、パンを残してデザートを注文というグループが何組もいらっしゃいました。
桜フロマージュとバニラのマーブルアイスの上にチェリーがトッピングされた“春咲きパフェ”880円（税込）、美味しそうだったなぁと少し後悔。
そして帰りはもちろん1階の店舗でお買いもの。中に入るのに20分程度待ちましたが、並んだ甲斐がありました！狭い店内にたくさん並んだ美味しそうなパンの数々。毎日300種類を焼いているそうで、全種類を制覇するには何年かかるのでしょうと嬉しい悩みができました。
笑いながら悩んだ末に選んだのは、ライ麦パン（とひと口に言っても種類が豊富）、バゲット（かりっと香ばしい）、ブルーチーズ入り（カフェで食べたのとは別の種類でしたが、これも美味！）などのパンに加え、自家製フィキシング（パンにつけるペースト）の黒オリーブバターとブルーベリークリームチーズ。
食事に合うパン、おやつ変わりに食べたいパン、おもたせにしたいパン。どれも美味しいですし、価格控え目なのがさらに嬉しいのです。
帰りがてら、近くの桜並木を通りました。すでに葉桜状態だったものの、見頃の季節は素晴らしいことでしょう。来春は「Zopf」で美味しいパンを買って桜の木の下でランチなんて、いいかも。
種類が豊富でおいしいパン屋さん。確実にリピートします！
