早くも震災から2か月が経ち、まだまだ課題は山積みではあるものの、熊本の街は大分落ち着きを取り戻しつつあります。
復旧を諦め、閉めてしまったお店もありますが、一方で、時間はかかったものの再び営業を開始したお店も多く、そんな様子を見ると何とも言えない嬉しい気持ちがこみ上げて来ます。
数週間前にはまだ営業を行っていなかった「漬物茶屋きら」さん。
熊本城を見上げることの出来る絶好のロケーションと、女性に人気だというランチに、気になっていたお店のひとつだったのです。
ようやく再び営業を始められたと知り、早速訪ねてみました。
「漬物茶屋」というだけあって、ランチは漬物のビュッフェ!
「漬物だけ~?」と一瞬ひるみましたが、良く見るといわゆるお漬物の他にも「南蛮漬け」や「マリネ」の姿もあり、ひと安心。
お野菜尽くしのヘルシーランチです。
様々なお料理の中には、「なるほど、こんな風にして食卓に出すのもいいなぁ~」なんていうものもありました。
そんな私が「おうちで試したいと思った メニュー」のひとつがこちら「ミックスビーンズと大根のマリネ」。
粒マスタードがアクセントになったマリネ液のお味が絶妙な、豆類が大好きな私にはたまらない、すぐにでも試してみたいメニュー。冷えた辛口の白ワインにも合いそうな、美味しい一品でした。
ランチには、御飯とお味噌汁、デザートが付いています。
お腹が満たされたので、このまま熊本城の様子を見に行ってみることにしました。
地震直後は敷地内へ入ることを禁じられていた熊本城ですが、少し前から限られた場所ではあるものの、近づいてその様子を見ることが出来るようになりました。
地元の方 、観光客・・・思っていたよりも多くの人の姿があり、関心の高さを感じました。うれしく、有難いことです。
「漬物茶屋きら」さんを後にして歩いていると、すぐにこんな様子が目に飛び込んで来ます。
見上げれば、生い茂る緑の奥にそびえたつ熊本城。
雄々しく威厳のあるその姿・・・のはずが、心なしか元気がないように思えてしまいます。
道端には「立ち入り禁止」の表示、そして、ところどころに警備の方の姿。
雨の多い季節ですから、これ以上の崩落がないことを祈らずにはいられません。
城内を歩き回っている と、こんな様子を至るところで目にします。
また、被害を受けた天守閣も、離れた場所からではありますが、見ることが出来ます。
崩れた部分からは「石垣の構造」を知ることができ、崩れなかった部分からは「石垣の強固さと技術の高さ」を感じることが出来ます。
お城に関しても同様です。
とはいえ、無意識のうちに「永遠に続くもの」と思い込んでいたものが崩れている姿を見るのは、想像以上に心が揺れるものでした。
しかしながら、これも貴重な経験だと思っています。
お城や石垣は傷んでしまっていますが、熊本城自慢の大木の数々や美しい緑は変わらずにそこにあります。
元の姿に戻るのには膨大な時間が掛るようですが、熊本城が少しずつ元気を取り戻す姿を、これからも時々見に来てみたいと思います。