無人島というと、どこか遠くへ行かないと無理と思っていませんか?わざわざ飛行機に乗って出かけなくても、都心から1時間の横須賀に非日常をたっぷり味わえる無人島があるんですよ
まずは、京浜急行横須賀中央駅から歩いて15分、フェリーターミナル「三笠桟橋」へ向かいます。
ここには、その名の通り日露戦争に活躍した『戦艦 三笠』が保存されています。NHKドラマ「坂の上の雲」に夢中になった私にとっては感激のご対面。
フェリー出発まで時間があるので船内を見て回り、「ここに秋山真之が立っていたのね~」なんて感動している間に、肝心のフェリー乗り場には長蛇の列ができていました。
今年は「猿年」ということでこの無人島、「猿島」を訪れる人が多く、臨時便も出るほどの人気なんですって。なんとかすべり込みセーフで乗船し、いざ無人島へ!
フェリーに乗っている時間はわずか10分、気持いい潮風に吹かれながら海を見ていると目の前にどんどん島が近づいてきます。なぜか無人島と思うだけでワクワクしてきますね。
いよいよ上陸!
無人島というからには何もないのかと思いきや、船を下りると立派な管理事務所の建物があり、砂浜にはBBQ設備も整っています。まるで海の家に来たような感じですが、ここは正真正銘の無人島。
さあ、島内を散策してみましょう。
案内板に沿って坂道を登って行くと、兵舎と弾薬庫跡が見えてきます。レンガの壁はフランス積みという工法で、ひとつの列に長短のレンガが交互に並んでいます。現存する数少ないフランス積みだそうですよ。どことなくヨーロッパの城壁のようです。
島内は空まで木々に覆われ緑豊かな自然がたっぷり。鳥の鳴き声がすぐそばから聞こえてくるので、異国のジャングルにいるような気分を味わえます。
もともとは東京湾を守るために造られた要塞なのですが、長い間、軍事施設として立ち入りが禁止されていたので、このような味わいのある廃墟が残ったそうです。都心からわずか1時間の場所にこんなところがあったなんてびっくりですよね。
先に進むと総レンガ造りのトンネルが現れます。天井のアーチがとてもきれいです。重機もない時代にこれだけの物を作るのは大変だったろうなと思うほど大きなトンネルです。
中は薄暗くてひんやり、なんだかお化けが出てきそうな雰囲気で、ちょっと怖いです。
そして、トンネルを抜けた先にあるのが一番の人気スポット、旧日本軍の要塞の壁。苔むした壁の上には植物が生い茂り、ここでしか見られない独特の雰囲気を醸し出しています。
この島はアニメ「天空の城ラピュタ」の廃墟にそっくりということで人気なのだそうですが、この朽ち果てた感じがラピュタの世界とリンクするのかもしれませんね。
さらに歩くと、砲座(飛行機を狙う大砲)の跡や海に浮かぶ軍艦を見ることができます。他にも洞窟など見どころがたくさんあるので、飽きずにプチ冒険気分を楽しめますよ。
さて、無人島を堪能したあとはアメリカンな街並みの『どぶ板通り』に向かいました。聞いたことはあるけど、行くのは初めてです。
まずは、ネイビーバーガーが食べられる「どぶ板食堂Perry」へ。
店内は空母のキャビンをイメージしているそうで、船の中にいるような雰囲気です。壁のポスターや雑貨を見ているだけでもアメリカ気分を味わえますよ。
ご覧の通り、ハンバーガーはとにかくパテが厚いです!弾力があって日本のハンバーガーとは比べものになりません。これ1つでお腹がいっぱいです。
この横須賀グルメを目当てにやってくる方は多いようで、パンフレット片手にあちこちのお店で長い行列ができていましたよ。
いかにも外国人受けしそうなカジュアルショップのお兄さんと一緒にパチリ。アメリカンな雑貨屋さんや、英語だらけの看板があるどぶ板通りは、ちょっとした異国の雰囲気が味わえる楽しい街でした!
日帰りで行ける無人島と横須賀グルメ、ぜひ出かけてみて下さいね。
どぶ板食堂Perry