こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。
いつもは、全国の寺と神社を中心とした旅の情報をお伝えしていますが、
今回はちょっと趣向を変えて、滋賀県の守山市というところにある
素晴らしい「和ばら」の世界にご案内します。
和ばらとは、日本で交配されて作り出された特別なばらの品種の総称です。
日本で売られている一般的なバラは、外国で開発された品種がほとんど。
外国のバラは華やかで「わたしをごらん」とでも言うように咲き誇るものですが、
対する「和ばら」は、色合いが優しく、花びらも柔らかく繊細で、
いにしえの日本人女性を思わせる、たおやかで奥ゆかしい魅力があります。
どこに行けば、その和ばらに出会えるのか?
まずは、JR東海道線(琵琶湖線)の守山駅からほど近いところにある
WABARA Cafeに行ってみましょう。
こちらは、今年の7月にオープンしたばかりの真新しいお店。
白で統一されたシンプルな店内のそこここに、朝摘みのフレッシュな和ばらが飾られ、
女性だったら、誰でもうっとりしてしまう素敵な空間です。
メニューもとてもおしゃれ。
ケーキ、サンドイッチ、スコーンなど、お茶のお伴も充実していますが、
なんと言っても驚いたのは、ばらの花びらで作られたシロップと
レモンをあわせた「和ばらのレモネード」です。
美味しいという表現では物足りない、この世で一番美しい味。
ずいぶん長く生きてきましたが、
このような飲み物がこの世にあるとは知りませんでした。
店内には、美しい和ばらを買えるコーナーもあり、
カフェのお客さんには、一輪プレゼントされます。
こんな心使いも、女心をくすぐりますね。
次ページでは、和バラ農園をご紹介。
こちらのお店を経営しているのは、
近くで和ばらの農園「ローズファームケイジ」を営んでいるローズユニバースという会社で、
こちらに飾られたり売られたりしている和ばらは、
すべてそちらで育てられたものです。
カフェから車で15分くらい。
後述のとおり、事前に申し込んでおけば、
一般の方も見学できます。
ばら作家の国枝啓司さん。
国枝家では、お父様の代からバラ農園を営んでおり、
啓司さんのお兄様が従来の西洋バラの農園を引き継いだため、
次男である啓司さんは、何か違うことをしたいと考え、
長年かかって、日本ならではの魅力を持つ「和ばら」を
生み出されたのだそうです。
啓司さんのご案内でバラを育てる温室に入ります。
一輪、一輪手に取って「これは色がきれい」、「こちらは香りが素晴らしい」など、
まるでわが子を見るような優しい表情で説明してくださり、
和ばらを愛する心が伝わってきます。
小春、いろは、友禅、環……
これらはすべて和ばらの品種名です。
中には、啓司さんのお孫さんの名がつけられた品種もあるそう。
和ばらとひとくちに言っても、
色合いもさまざま、花びらの形や重なり方、香りも千差万別です。
でも、こうして違う品種のものを束ねても、
調和が取れてちゃんとブーケになってしまうのも和ばらのよいところ。
なるほど、自己主張の強い西洋種のバラでは、こうはいきませんよね。
「肥料など、たくさん与えすぎるとよい花は咲きません。
子供を育てるのと同じで、少し厳しくしなければいけないんです」
啓司さんは笑いながらそうおっしゃいましたが、
どうやらお孫さんにはやや甘いらしく、農園の事務所に、
お孫さんのものと思われるおもちゃがたくさんあったのがほほえましかったです。
ローズファームケイジの見学には規定の料金があります。
8名までなら一律54,000円(税別)。
以降、1人増えるごとに6,000円(税別)をプラス。
ばら作家の 國枝啓司さんか息子さんの健一さんによる農園のご案内です。
全部で80本の和ばらのお土産もつきます。
8名の場合、ひとり10本ずつ、もしも2名で参加した場合、27,000円で40本もの花を持ち帰れます。和ばらは、お店で買えば最低でも一本1,000円以上になりますので、これはかなりお得と言えますね。
見学後、WABARA Cafeでランチやお茶、ブーケレッスンなどをお願いすることもできます。
レッスン料は1名につき(見学料金は別途)、
お花10本の場合
レッスン+ランチ=5,000円(税別)
レッスン+喫茶=4,500円(税別)
お花15本の場合
レッスン+ランチ=7,000円(税別)
レッスン+喫茶=6,500円(税別)
もっとお花の数を増やしたり、メニューを相談するなど、アレンジも可能です。
守山市までは、京都駅からわずか30分。
京都旅の際に、たまには滋賀県まで足を伸ばして
和ばらと過ごす優雅な時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ローズファームケイジ&WABARA Cafeの詳細はこちらをごらんください。
http://www.rosefarm-keiji.net/
吉田さらさ
公式サイト
http://home.c01.itscom.net/sarasa/
個人Facebook
https://www.facebook.com/yoshidasarasa
イベントのお知らせページ
https://www.facebook.com/yoshidasarasa2