先日、空を見上げたら、うろこ雲が広がっていました。柄にもなくもう秋なんだなぁ～と、妙にセンチメンタルになってしまいました。
そして、芸術の秋です。
大きな展覧会ではないですが、あちこち行ったのでご報告いたします。
まずは、地元の香林坊大和デパートで開催されていた『金沢美大のデザイン力』をみてきました。
公立大学法人金沢美術工芸大学は、日本の芸術系国公立大学の五芸大学の一つです。
ちなみに、他の四芸大は
東京藝術大学
京都市立芸術大学
愛知県立芸術大学
沖縄県立芸術大学です。
五芸祭と言って、毎年持ち回りでイベントが開催されています。
今年、創立70周年を迎える金沢美大の卒業生には広告やデザイン業界の第一線で活躍されている方が多く、一堂に展示されていました。
誰もが知っている缶コーヒーやシャンプー、ゲームキャラクターなど目白押しでした。
この展示ではデザイン科オンリーでしたが、他の学部卒では、
現在の日本のアニメ界を引っ張っている監督や漫画家もいらっしゃいます。
今後の卒業生の活躍にも期待したいです。
台風の影響が過ぎた頃にいったのは『オテラート』です。（次へ）
オテラートとは、お寺とアートを組み合わせた造語で、金沢在住の作家、学生さんらによるアート作品展のことです。その展示会場が小立野地区と寺町地区と浅野川地区のお寺さんなんです。（開催時期による）
私がお寺をまわったのは、すでに、前期は終了していて後期のみの開催でした。
御朱印帳ならぬ、パンフレットにスタンプを、押してもらいました。
2016年のテーマは『怪（かい）なること』。「怪」とは、常識外の存在に触れた時に、生じる感情、とのこと。その怪を身近に感じられる場所がお寺とのことです。
お寺の本堂や控えの間や地下の読経の間での展示は、厳粛かつ神秘性に包まれていて、なかなか面白い空間でした。
私が子供の頃、近くにあったお寺の境内でよく遊んだものですが、実際に本堂に入る機会はお参りでもないとなかなかないものです。
そのお寺さんが宗派を超えて、アート展示というひとつの目的をもって協賛するって良いですね。その場面設定自体が、インスタレーションの一部となっていて、和の空間（障子、たたみ、ふすま、土間）を背景に幽玄さを醸し出していました。展示してある作品の向こう側に庭が広がって薄暗いお堂と緑の対比もすばらしかったです。
ワークショップやイベントもたくさん催されていたのですが、都合がつかなかったことに、後悔しきりでした。地元の小学生がホントの自分というテーマで作ったお面をかぶって夜に行列をするというパフォーマンスもありました。
最後は、所用ででかけた浅草です。
時間があまりなかったので、近場の浅草アミューズミュージアムに行ってきました。残念ながら無料の展示室しかいけませんでした。（時間に余裕があれば、東京藝大の美術館にいきたかったです。）
浅草という場所柄か、和のおみやげグッズを販売しているお店の二階に展示室がありました。
柴犬モチーフの作品がかわいかったです。我が家にも柴犬がいるので、つい注目してしまいます。ですが、後ろ髪惹かれる思いをこらえて移動しました。
所用のあと、また浅草にもどり、道すがらみつけた「ふなわかふぇ」さんで、甘いものを補給して疲れをいやしてきました。久しぶりのアンコものでした。
何十年ぶりかで訪れた浅草は、すごい人で、外人さんも多く波にもまれてひとまわりしてきました。金沢でも東茶屋街あたりでは国内外のたくさんの観光客が信号待ちであふれています。日本全国、インバウンドの波がまだまだ押し寄せていますね。
アウトバウンドの波にもそろそろ乗らせていただきたいものです。
暑さ寒さも彼岸まで。
お疲れの体をいたわってくださいませ。
オテラート
http://www.oterart.com/
ふなわかふぇ
http://funawa.jp/shop/contents?contents_id=228730
アミューズミュージアム
http://www.amusemuseum.com/
