2017シーズンの冬は、年末より全く雪がなく、あたたかく過ごしやすくはじまりました。
雪があるのが当たり前となっている北陸人にとってなんだか拍子抜けなものです。その反面、あとでドカ雪が降るのではと一抹の不安を、覚えたりします。
すると、成人式が過ぎたあたりぐらいにシベリアより大寒気団がやってくるというニュースにいよいよきたか!と、かまえたのですが、金沢では思ったより積雪はなく、少しホッとしました。
そこで、いつもより少ない雪景色ですが、ご紹介したいと思います。
金沢城公園の中に、玉泉院丸庭園があります。
三代藩主前田利常が作庭をはじめた辰巳用水を利用した池泉回遊式の大名庭園です。玉泉院というのは、二代藩主前田利長の正室で、この場所で居をかまえたことから、玉泉丸と呼ばれるようになったそうです。
こちらの庭園がある場所は、私が高校生の頃、石川県立体育館があってバドミントンの試合会場として行ったことがあるところなんです。
庭園が整備されてからは、初めてでした。
ちょっと遠回りでしたが、大手堀を左手にみて黒門口から入りました。遠くに金沢城五十間長屋が見える新丸広場に来ました。あたり一面の銀世界は壮観です。
きっとこの雪の光景は、雪国以外から来られた方には、新鮮な光景だろうとおもいます。もう少し雪があったら、バタンと人型をつけたいくらいです。(子供の頃、よくしました)観光客らしきカップルが楽しそうに走り回ってました。
金沢城公園への坂をあがっていくと、遠くにみえていた菱櫓や五十間長屋が全貌を表します。
やはりあたり一面の雪原になっています。しかも、ちょうど吹雪いてきていましたが、それも雪国としての趣のひとつですね。下の写真は夏に行った時の五十間長屋です。緑が眩しいです。
さて、今回の目的は、玉泉院丸庭園です。三の丸広場から、少し坂を下って行くと……
上から全景が眺められます。
池の水はほとんど、凍っていて積雪が、少ないながらも気温の低さを感じさせます。
庭園をぐるりとまわったあと、お茶室がある玉泉庵にはいってお抹茶を一服いただきます。
凍えていた体がほっこりととけていきます。
庵内の窓から庭園の雪景色が一望できます。
積雪が少なかったので、雪吊りに雪がなくてちょっと残念です。
しばらくすると、お抹茶とお菓子が運ばれてきます。
なんと、お茶碗は、金沢で三代続く九谷焼作家の戸出克彦さんの作品。まさか有名作家さんのお茶碗でお抹茶をいただけると、思わなかったので、主催者の太っ腹に感謝です。この日のお菓子は金沢の老舗和菓子屋さんの小出さん製でした。
美味しくお点前を頂戴いたしました。
帰り道は、日もさしてきて、積もった雪がキラキラしています。
柵の影とのコントラストがいい感じです。
2月にはいって暖かい日が続いたかと思うと、また雪模様だったりします。それは1日の中でも晴れたり降ったりなので、金沢では、『弁当忘れても傘忘れるな』という昔からの言い伝えがあります。
また、そんな雪模様の日にランチに行きました。金沢市郊外の『まほら』さんです。
静かな和室には、雛人形の掛け軸があしらわれ、季節感たっぷりです。
順番に運ばれてくるお食事を堪能しながら、女子会は盛り上がります。
金沢では、春・夏・秋・冬。どの季節に訪れても、その季節ごとの景色、お食事、イベントなどの楽しみが味わえると思います。
今回の記事をもって私がご紹介するおでかけは終了いたしますが、まだまだ奥深い魅力が金沢をはじめ北陸には、たくさんありますので、是非、一度お越し下さいますようお願いいたします。
そして、拙い記事に三年間おつきあいくださいまして、誠にありがとうございました。女史の皆さまのおでかけ記事に刺激を受け、アグレッシブな気持ちでOurAgeを過ごせたことにとっても感謝しています。
いえいえ、過去形ではなく、まだまだ花開くOurAgeですね。みなさまの輝く開花をお祈りしています。
玉泉院丸庭園
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/gyokusen-in/
金沢城公園
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/