髪ツヤも長さもキレイなままキープして
いつまでも、セミロング!
40代、50代は、実は長めヘア愛好者が多く、セミロングが人気! 一方で、ボリュームやハリ、ツヤがなくなってきた、白髪が増えた…などの悩みも急増。でもきちんと手をかけてあげれば、年齢を重ねても美髪をキープすることは可能です。
ここでは、Part1~5に分けて、悩みを上手にカバー&解決して、いつまでも美しいセミロングヘアでいるための最新の方法をギュッと凝縮してお届けします!
Part5 白髪対策、あの手この手!
"大人のうまくいかない"をまるっと解決!
すぐに悪目立ちしてくる白髪、なんとかしたい!でも、「白髪染めを刺激に感じて続けられない」「髪が傷んでパサパサしてくるのをなんとかしたい」「忙しいしお財布事情もあるから、家で染めたいけれど、何を使えばいいのかわからない」という声も。
そんな白髪問題をまるっと解決する方法を伝授します。
今回と次回で、なぜ白髪になるのか? いったん白くなった髪は元の黒色に戻る? など、今さら聞けない白髪に関するさまざまな疑問について、Q&A方式でご紹介します。
●お話を伺った方々●
浜中聡子さん
医師、医学博士
美香さん
毛髪診断士
永本玲英子さん
毛髪診断士
【今さら聞けない白髪に関する疑問】 Q&A
Q なぜ白髪になるの?
A メラノサイトの働きの低下がおもな原因。解決策は現在研究中!
「メラノサイトの働きの低下が原因で、髪に色がつかなくなります。ただ、メラノサイトの機能が低下する理由については、メラノサイトの活性化に関係する遺伝子や成長因子の発見などは進んでいますが、まだ解明はされていません。そのため、白髪を治す方法は今のところありません」(浜中先生)。
「メラノサイトの数が減少したり、メラニンを作るのに必要な酵素の働きが弱まるのが原因ともいわれています。また日常生活の中で、体内に水銀、鉛、カドミウムといった有害重金属が徐々に蓄積されると、メラニンの輸送がスムーズにいかず、白髪を招くともいわれます。頭皮もデトックスすることが大切になってきます」(永本さん)
Q ヘアマニキュアは髪が傷みにくいと聞くけれど…?
A 傷みにくいのは確かですが、髪色や持ちの面でデメリットも。
「ヘアマニキュアは、髪の表面のプラスイオンに、マニキュアの酸性染料のマイナスイオンが吸着することで、髪をコーティングし、発色させます。キューティクルを開いて染料を入れる方法ではないので、傷みは少ないですが、希望の色になりにくい、自分の髪色より明るく染められない、根元まで染められない、色の持ちが悪いなどのデメリットも」(美香さん)
Q 白髪は遺伝するの?
A 遺伝はするけれど、後天的な影響も大きいです。
「白髪が発生しやすい体質は、遺伝も大きいようです。ただ、鉄分が不足すると白髪になりやすく、動物性と植物性のタンパク質をバランスよくとっていると白髪になりにくい、というデータも」(浜中先生)。
「遺伝よりも後天的要因のほうが影響が大きいと思います。精神的なストレスや睡眠不足も要因のひとつ」(美香さん)
Q 白髪は抜いても大丈夫?
A 抜いてはダメ! 毛根が傷つき、薄毛の原因に。
「無理に抜くと毛根に傷がついて、将来の薄毛の原因にもなります。染めたり根元からカットしたりしましょう」(浜中先生)。
「ひとつの毛穴から毛は2~3本生えています。1本抜くと毛根にダメージを与えてしまい、他の2本に悪影響を与える場合も」(永本さん)
次回も今回に続き、今さら聞けない白髪に関する疑問Q&Aをご紹介します。
取材・原文/中島 彩