気負いのない、それでいて品の良い着こなしが、いつも素敵な向井さん。モードな着こなしが好きで、若い頃は無理して痛い靴もはいていたとか。でも、今は、TPOに合わせて、賢く選んでいるという点に納得。
モードな大人のカジュアルスタイルに欠かせない、”おしゃれかつ、心地よい”靴選びの秘訣を聞いてきました。
我慢して痛い靴を履くのは
嫌だけれど、
おしゃれ心は忘れずに
マルタン マルジェラの淡いブルーグレーのオープン トゥのブーティを履いて、颯爽と現れた向井さん。
「この靴は、まず色と形が気に入って買いました。ヒールの高さもちょうどよくて、デイリーにガンガン履いています。
全体にゆったりとしたシルエットで、トゥの部分も開いているので足が当たる場所が少なく、履いていても痛くなくてとても楽ですよ」
この日は、pelleqのシャツにジャンティークのオリジナルのデニムを合わせて涼やかな装いに。
「コーディネートのポイントは全体に占めるデニムのバランスかな。
今日は靴がブーティでシャツも長めなので、デニムの裾をかなり折り返しています。
私はデニムを履くことが多いんですけど、靴とデニムの長さやシルエットとのバランスによって、すっきり見えたり見えなかったりするので、そのあたりは気を遣っていますね」
靴が大好きという向井さん。靴を買うときのこだわりは?
「年齢を重ねるとだんだん変わってきますね。見た目だけで買っていたときもありましたけど、今は10㎝以上のヒールの靴は履かないです。
若い頃は無理して痛い靴を履いたけど、もう我慢したくない(笑)。心地いい方向にどんどんシフトしていっています。
ただし、おしゃれ心は忘れたくないので、ハレとケのバランスを考えて、TPOに合わせて賢く選びたいですね」
■向井裕美子さん■
1964年生まれ。フォトグラファーやメイクア
ップアーティストが所属するマネージメント
&プロデュース事務所、eight peaceの代表。
本業のかたわら、ケータリングチーム
SPREADを主宰。月に1度、料理教室を開
催している。http://www.al.tokyo.jp
撮影/永瀬沙世 取材・原文/安部由津紀