メガネもサングラスも、"ひとつずつ持っている"から"シーンや目的に合わせてかけ替える"時代に。
実用性とファッション性を考慮したアップデートに欠かせない選び方・合わせ方、最新情報をお届けします。
メガネひとつで印象自在。
1本ずつ増やし、かけ替えを
仕事柄、たくさんのメガネに触れ、サングラスの企画開発に参加するなど、アイウエアに造詣が深いスタイリストの坂本久仁子さん。打ち合わせの席や撮影時のさりげないメガネ姿や、車から降り立ったときのサングラススタイルはため息が出るほど素敵で、スタッフの間でも評判を呼んでいます。
「私たち成熟世代には、とうとう老眼鏡を作ってしまったと、ややネガティブな気持ちでメガネをかけはじめる方がいらっしゃいます。でも"お手元用"と呼ばれていた時代に比べ、近頃はフレームもレンズも目覚ましく進化しています。おかげでメガネの楽しみ方が広がりました」と坂本さん。
デザインやカラーで顔の印象を大きく左右するメガネ。映画『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープや『アニー・ホール』のダイアン・キートンのように、その人らしさを演出する小道具としても欠かせません。
「メガネには、着こなしや顔に無理なく溶け込む"馴染ませメガネ"と、フレームの形や色を効かせる"際立てメガネ"があります。日常でメガネをかける場面が増えてきたからこそ、1本で済ませてしまうのではなく、その日の着こなしやシーン、季節に合わせたかけ替えが楽しめたら素敵ですね」
トレンドを押さえつつ、おしゃれを格上げ
強い日差しから目を守るだけでなく、旬のおしゃれを完成に導くサングラス。ファッションアイテムのひとつだからこそ、手持ちのお気に入りを見直してみませんか。
「私自身、メガネはオーソドックスなものが好きですが、サングラスはより遊べるので、さまざまな形を楽しんでいます。今季は大ぶりのセルフレームや薄色のカラーレンズがおすすめ。メガネもサングラスも好きな形に固執せず、たくさん試着して似合う幅を広げてメガネライフを楽しんでください」
リーディンググラスは"複数本持つ"。
T.P.O.に合わせて、着替える感覚でかけ替えて
カジュアルな着こなしとドレスアップとでは似合うメガネが異なるので、シーンに合わせて替えるのが大人のたしなみ。これからは、印象の違うメガネを数本持つことから始めましょう。かけ替えるのが楽しくなります。
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リラックスモードな着こなしには
流行の"ソフトキャッツアイ"型を
「ソフトキャッツアイの魅力は、女性的な印象を与えること。 強すぎることのない赤系グラデーションは、 無理なく馴染み、着こなしのポイントに」。
次回は、スタイリスト坂本久仁子さんのスタメン・アイウェアをご紹介します!
撮影/長谷川勝久〈モデル〉 木村 慎〈物〉 ヘア&メイク/佐々木貞江
モデル/SHINYA スタイリスト/坂本久仁子 構成・原文/向井真樹