これまで、ボディのパーツ別ケア方法からサプリなどを用いたインナーケアをご紹介してきました。今回から3回にわたって、頭皮と髪のケアについてご紹介していきます。シャンプーで皮脂を落としてしまっているのに、頭皮を保湿しないなんてナンセンス。顔やボディと同じように乾燥対策を心がければ、髪も頭皮も美しく健康的に!
頭皮&髪の乾燥は
エイジングを加速させます
お話を伺ったのは…
Yuuki Sakurai
櫻井勇希さん
潤い不足の頭皮では健康な髪は育ちません
頭皮にかゆみやフケが現れたり、髪がパサついてまとまりにくくなったり。秋冬は頭皮と髪にも乾燥トラブルが!
「寒くなると皮脂の分泌が少なくなるので、頭皮が乾燥しやすくなります。乾燥が原因で血行不良を起こすと頭皮のターンオーバーが遅くなり、乾いてごわついた角質がはがれるとフケになるのです。このような状態の頭皮だと側頭部の筋肉が縮んで引っ張られるため、頭頂部の頭皮は硬くなりがち。そして、毛細血管から髪を生み出す毛母細胞へ送られる栄養が不足するので、生えてくる髪が細く弱くなる原因になります。40代以降は、頭皮を健康な状態に保っている方が約10%と少ないです。直接ではないにしろ、乾燥は頭皮と髪の自然老化を進行させる要因のひとつといえますね」(櫻井勇希さん)
原因は解明されていないものの、秋冬は抜け毛が増えるというデータもあるそう。冬の間にエイジングを進ませないよう、頭皮と髪の乾燥対策が必要です。保湿アイテムを普段のヘアケアにプラスしたり、シャンプーの仕方やドライヤーのかけ方にもコツがあります。今日から実践すれば、将来的にも美しい髪がキープできるかもしれません!
乾燥した頭皮には
カサつきや赤みが現れます
健康な頭皮。潤いがあって色は青白く、ひとつの毛穴から数本の髪が生えています。豊かでハリのある髪はこのような状態の頭皮から育まれます
乾燥した頭皮。全体的に黄色っぽくなり、血行不良が起こると赤みを帯びることも。不要な角質がめくれると、フケになるので要注意!
次ページで、髪にいいヘアケア習慣についてご紹介します。
毎日、習慣にしたいヘアケア!
シャンプー前の
髪は十分濡らして
シャンプー前の乾いた髪は、しなっとするまで時間をかけて、シャワーのお湯で濡らしましょう。1~2分が理想的。その後シャンプーしたときの泡立ちと泡切れがよくなるので、洗浄剤が頭皮や髪に残って乾燥の原因になるのを、防ぐことができます
ドライヤーは
髪の根元から!
シャンプー後は十分タオルドライして、ドライヤーで頭皮を先に乾かして。そのあとに髪を乾かせば、毛先の乾かしすぎを防げます。アウトバスのトリートメント剤は、髪が濡れているうちにつけましょう
次回は、乾燥を防ぐ頭皮ケアについてご紹介します。
撮影/天日恵美子〈モデル〉 ヘア&メイク/広瀬あつこ モデル/竹中友紀子 スタイリスト/日置 彩 イラスト/きくちりえ(Softdesign) 取材・原文/中込久理