サロン帰りは、髪はまっすぐツヤツヤのミーナですが、自分でシャンプー&ブローをすると、どうもうまくいきません。うねりはもちろん、「あほ毛」まで出るありさま。今回はプロに、正しいブロー方法を学びます。
クセやうねりの原因、はっきりと説明できますか?
原因を知っておけば、ヘアケア剤の選び方や使い方など対処も気づきやすくなります。
髪のプロである坂口奈那さん、NAOMIさんにお話しをうかがいました。
クセ・うねりの原因を知り、賢く対応!
ベストな水分量は12%。
湿度65%以上は要注意
「髪は湿度の影響を受けやすいため、
高温多湿の夏は髪内部に水分が入り込み、
うねりや広がりが生じます。
またクセ毛は髪の構造が不安定な状態。
親水性の高い部分と疎水性の高い部分が存在し、
水分を含むと双方の伸びに差が生まれ、うねりとなるため、
髪内部の水分量を一定に保つことが大切です。
傷みがあると水分を吸収しやすくなるので、
ダメージケアも不可欠になります」(坂口さん)
髪の乾かし方で扱いやすさに差が!
「シャンプー後、根元を起こしながらしっかり乾かすことが重要です。
表面的に乾いたと感じても、実は髪内部に水分が残っていることも多く、
これがクセやうねりとなって表れることも。
根元から毛先へ手ぐしを通しながら乾かすと、
指通りが急に滑らかになる瞬間があるので、
それを目安にするとオーバードライによるダメージも防げます」(NAOMIさん)
サイドの髪は、根元を前方へ立ち上げるとよりふんわり感がアップ。
ボリュームの欲しい頭頂部は真上に引き上げ、
全方位からドライヤーを。
うねりの出やすい顔まわりの髪は、
毛流と反対方向に引きつつ乾かして。
スタイリング後は余分な水分の浸入を防止
「湿度の高い日は、サロンでも仕上げにスプレーをすることが多いのですが、
ガチガチに固まるスプレーを想像されて嫌がる人も。
今は軽やかなスプレーも多いので、
さっと髪をコーティングしてあげるといいですね。
湿気から髪を守り、クセやうねりの悩みも軽減できます」(NAOMIさん)
頭の上で円を描くようにスプレー。
髪全体にムラなく薄く塗布します。
内側からも軽くスプレーすると、
スタイルのもちがよくなります。
[右]空気感のある軽快な質感に。
ロレッタ フワフワシュー 180g¥2,000/モルトベーネ
[左]スタイリングスプレーオブヘア・9NH 125g¥1,800/ オブ・コスメティックス
坂口奈那さん
ビューティーエクスペリエンスでモルトベーネの商品PRを担当。
ヘアケアマイスターの資格を生かし、情報を発信。
NAOMIさん
ヘアサロン「Ramie」代表。
確かな技術とセンスによる上質なスタイルの提供で、
大人の女性から絶大な信頼が。
撮影/板野賢治 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蕨 康子