首の筋肉の角度が顔たるみ予防のカギ! そこで今回は首の筋肉を強化するエクササイズをご紹介します。宝田恭子先生の詳しい解説付きです。今すぐトライしてみて。
宝田恭子さん
1956年生まれ。宝田歯科医院院長。歯科医師。歯科医療に表情筋トレーニングを取り入れた健康・美容法を提唱。自らも継続し、若さをキープ
首とともに背中の筋肉を鍛えて顔を引き上げ!
エア水泳
各3回
平泳ぎとバタフライの動きは、首と背中の筋肉の強化に効果的。〝エア〞ならどこでも実践できます。
1 両手を真っすぐ上に伸ばす
まずはエア平泳ぎから。背筋を伸ばして立ち、両腕を真っすぐ上に伸ばします
2 水をかくように両肘を曲げる
平泳ぎの要領で水をかくイメージで、両肘を曲げて、腕を胸の高さくらいまで下ろします。次に再び腕を伸ばし1に戻ります。平泳ぎをするようにこれを大きく3回繰り返しましょう
3 腕を前から後ろへ動かす
続いてエアバタフライ。両腕を、水をかくように前から斜め後ろにゆっくりと大きく動かしていきます
4 肩を大きく回して腕を前へ
次に、バタフライの要領で、両腕を後ろから前に回していき、真っすぐ前に伸ばします。肩から大きく動かしましょう。これを3回行います
首から背中までの筋肉をほぐしつつ強化
ネックエクササイズ
各3回
首の筋肉をストレッチで柔軟にしながら、広頸筋や胸鎖乳突筋から僧帽筋、広背筋までを鍛えます。
1 手のひらを重ねて首の位置を正す
椅子に座って、まず背筋を伸ばし、体の後ろで左右の手のひらを重ねて、仙骨(骨盤の中央の骨)に当てます。胸鎖乳突筋の角度が約60度になるように首を正しく上半身にのせます
2 首を前に倒す
口から息を吐きながら、ゆっくりと首を前に倒します。背中の筋肉が引っ張られるのを感じるくらい、できるだけ前に倒しましょう
3 首を後ろに倒す
次に、鼻から息を吸いながら、舌の先を上あごに押しつけて、舌で首を倒すようなイメージでゆっくりと首を後ろに倒します。この2、3を3回行いましょう
4 首を左右に倒す
今度は左右の手のひらの内側を外向きに重ねて仙骨に当て、首をゆっくり右に倒します。できる限り首を大きく動かして横に倒して。次に左に倒します。左右で1回として3回
5 首を大きく回す
次に、左右の手を軽く組んで仙骨に当て、首を大きくゆっくり回します。下へ回すとき息を吐き、上へ回すとき舌を上あごに押しつけて鼻から息を吸うこと。1回転したら逆回し。これを3回
次ページでjはペットボトルを使用したエクササイズをご紹介!
壁を使って効果的に首の筋肉と表情筋を鍛える
首+表情筋強化エクササイズ
各8カウント
壁に頭をつけて首に負荷をかけつつペットボトルを膨らませることで、首と口輪筋などの表情筋を同時に鍛える効果が。
1 頭を壁に当て、ペットボトルを持つ
壁から足の長さひとつ分程度離して立ち、肩幅程度に足を開き、頭を壁につけます。2ℓの空のペットボトルを両手で持ち、口の高さに上げます
2 ペットボトルに息を吐く
そのままの体勢で、ペットボトルの口に向かって、「ホー」と言いながら息が続くまで息を吐き続けます
3 息を大きく吸い込む
次に、ペットボトルの口を唇でくわえてお尻をぎゅっと締め、口のまわりと頰の筋肉を使って息を吸い、8カウント数えます
4 ボトルを膨らませる
次に、お尻を緩めて、息をペットボトルに吹き返します。首のまわりの筋肉に負荷がかかります
5 横向きで同様に行う
今度は、壁に頭をつけたまま横向きになり、2~4を同じ要領で行いましょう。終わったら反対側を向いて同様に行います。正面向き、左右向き各1回
次回は頭のコリを解消する方法をご紹介します。
撮影/城 健太(vale.) ヘア&メイク/AKANE イラスト/シママスミ
取材・原文/和田美穂