今回からは基本編と番外編に分けて引き上げメイクのテクニックをご紹介します。まず最初は基本の引き上げメイクの仕方です。誰でも失敗せずにできる簡単なテクばかり。さっそくマスターして顔年齢を変えましょう!
この〝中央ゾーン〞を変えるだけで、引き上がった顔に!
たるみが気になる顔をぐっと引き上げたいなら、目元~鼻~頰の"顔の中央ゾーン"のメイクを変えるだけで、十分効果的! まず顔に影を落とす凹みをコンシーラーで消し、アイラインとチークを上向き方向に入れ、仕上げにハイライトで、肌にパンとしたハリ感を出します。
この4プロセスだけで、かなりメリハリある上向いた顔印象に。テクニックは難しくなく簡単、仕上がりはとっても自然。だから、誰でも失敗なく、マイナス5歳の若見え顔が手に入ります。
1 凹み部分の下降線をコンシーラーで消し、フラットに整える
「人間の頭蓋骨を想像してください。目や頰などの凹んだ部分は、肉が落ちて影になりやすい。特に目頭下、目尻、鼻の脇は影が深く見えるので、コンシーラーでカバーを。コンシーラーを塗ったあと、指でトントンと馴染ませて」
「シワっぽかったり厚塗りに見えたりすると老け感が増すので、しっとり保湿ができ、肌と一体化する質感のコンシーラーを選んで」。
フィックス イット 002¥4,200/パルファン・クリスチャン・ディオール
2 下がった目尻を「水平」アイラインでさりげなく上向きに調整
「垂れた目元を強調するのはNG。目尻のラインは下げて描かないこと。いかにもな上向きラインもNG。ブラウンのアイライナーで目尻のハネをすっと『水平』に引いて。綿棒でなでるとガタつきが取れ、より自然な仕上がりに」
「黒のラインは悪目立ちするので、瞳の色よりやや深みのあるブラウンのアイライナーがおすすめ。目力も上昇」。
ダブル ウェア インフィニット ウォータープルーフ アイライナー 02¥2,800/エスティ ローダー
次のページではチークとハイライトの入れ方をご紹介!
3 「赤み」チークを高めの位置&"上昇楕円形"に塗ってリフト
「肌がくすみがちなMyAge/OurAge世代には、生き生きとした生命感を宿す血色チークが必須です。実際の頰の位置よりもやや高めに入れ、こめかみ側に向かって引き上げるように楕円形に塗っていくと、顔の印象もぐんと引き上がります」
「粉っぽさは大敵だから、肌に溶け込む練りチークを。肌に馴染みながらも、顔色がぱっと明るくなるコーラル系」。
ボンミーン スティックフェイスカラー コーラルグロウ¥3,600/ローラ メルシエ
4 「Cカーブ」ハイライトでハリ感を出して一気に引き上げ
「顔が下がってくると、頰からパンとしたハリを出すツヤ感が消えてしまうので、ハイライトでツヤを作り出して。目尻からこめかみにかけて、なだらかな『Cカーブ』を描くように塗り、指の腹でトントンと馴染ませればOK」
「ハイライトは、入れたことを周囲に悟らせないぐらい、肌馴染みがいいものを。うっすら黄みがかったこれは、塗りやすさも抜群」。
チャビー スティック スカルプティング ハイライト¥3,500/クリニーク
次回はフェイスラインの四角いたるみがリフトアップするメイク法をご紹介します。
撮影/玉置順子(t.cube)〈人物〉 久々江 満〈物〉
指導/岡野瑞恵
モデル/樹神 スタイリスト/寺沢 香
取材・原文/中島 彩