しみ、しわ、たるみ……悩みがあり過ぎて、それぞれに対処する製品を、どう使ったらいいかわからなくなっているOurAge世代。実は今、スキンケアは、個々の悩みを解決するのに留まらない、肌の総合力を底上げする「土台美容」に、注目が集っています。
体づくりや健康を意識している人は、筋肉や骨の健康、血管力など、体の土台の健やかさに気を配る人が多いのに、肌はしわ、しみ、くすみ、肌荒れなど、表面的なひとつひとつの悩みに意識を向けていませんか? 体と肌は別のものではありません。肌も体と同じように、筋肉や血管、細胞が健康でいることで、美しい肌を生むことができるのです。
今、美容業界で話題の「土台美容」。土台にこだわり、肌の底力を目覚めさせる、最新のスキンケア製品をご紹介します。
◆強く美しい肌は土台*から。土台美容液で何が変わる?
まず、土台という言葉を定着させた話題の製品がこちら、ソフィーナiP土台美容液です。
朝起きたとき、肌のくすみが気になる……。とくに、気温が下がってくると「肌冷え」が起き、よりくすみやすい肌に。洗顔後、化粧水の前につける高濃度炭酸の美容液で、くすんだ肌に透明感を取り戻せる、と評判です。
スキンケアの土台となるのは毛穴より小さなマイクロバブル。美容液が肌の深部に速攻浸透して、まるで生まれ変わったかのような透明感のある肌に。濃密できめ細かな炭酸の泡が、肌に密着し、うるおい、ハリが満ちてくるのもわかります。強く美しい肌を手に入れるためには、肌を土台から変える。最新の技術に、これからの肌が楽しみです。
*お手入れのファーストステップ
90g 5000円/花王
◆200個以上の「遺伝子」を動かして、肌本来のアンチエイジング能力を再起動
あちらこちらに出てきたエイジングのサイン。眠っている肌本来の能力を目覚めさせ、トータルでケアするというのがエスティ ローダーの「シュープリーム プラス トータル クリーム」。
肌内部に存在する、重要なタンパク質Nrf2(ナーフ・ツー)。このタンパク質が活性化すると、抗炎症や抗酸化など、若さのカギを握る200個以上の遺伝子が目覚め、肌が失いかけていたアンチエイジング能力が再起動されるそう。「生命の木」と呼ばれる植物、モリンガ由来の独自のエキスで、ナーフ・ツーを活性化します。目立ちはじめてきたエイジング サインをトータルにサポートするクリームです。まるで乳液のように軽やかなテクスチャーと、驚くほどの高い保湿効果も魅力。
エスティ ローダー
シュープリーム プラス トータル クリーム
73g 15500円/エスティ ローダー
◆「iPS細胞」研究を応用したスキンケアとは
もし、未来の肌が変わるとしたら……?
iPS細胞は、再生医療で注目されている人工多能性幹細胞。肌のハリ、弾力のもととなる「繊維芽細胞」をiPS細胞(人工多能性幹細胞)へ誘導して「初期化」すると、細胞内にあるミトコンドリアの状態や、ミトコンドリアの活性酸素の量に変化があることがわかりました。このことをヒントに、ミトコンドリアに着目し、老化研究をスタート。
この研究から、独自複合成分iP-Solution(アイピーソリューション)*が誕生しました。未来型美容液は、まるで時間を巻き戻すように肌のハリ・つやを蘇らせます。
*トコトリエノール・イブキトラノオ根エキス・ジァニアルベンスエキス・グリセリン(保湿)配合
20g 10,000円/コスメデコルテ
◆まぶたの「筋肉」にアプローチ。目の大きさが変わる!?
40代から増えてくる、まぶたのたるみ。これは、まぶたの開閉の役割を担っている「ミュラー筋」という筋肉が年齢とともにゆるみ、「まぶた力」が落ちているからです。じつは、医療現場で使われる目薬に、まぶた力改善のヒントがありました。
新成分「パワライズアイコンプレックス」は、まぶたたるみの原因にもなるミュラー筋にアプローチ。ぼんやりした目もとにハリが戻り、目ヂカラが蘇ってきます。
エピステーム アイパーフェクトショット<目元用美容クリーム>
18g 11000円/ロート製薬
ライター/島田ゆかり
撮影/山田英博