老け見えの元凶、
「薄毛」と「白髪」問題を何とかする方法13
いつまでもキレイでいるために…
「あ~もう白髪の根元が見えてきた…」、「この薄毛ははたして治るのだろうか…」。人の視線が気になり、鏡を見てもため息が出る。薄毛と白髪はOurAge世代の永遠の課題です。対策についてはさまざまな噂を聞くけれど、不確かな情報に踊らされるのもイヤ。薄毛と白髪を根本からなくすために、本当に必要なことは何かを追求します。
それをふまえたうえで、「これは効く!」という、美容業界で話題の方法を厳選してお届け。試すうちに鏡を見るのが楽しくなってくるはずです。
「薄毛」と「白髪」の原因は? 治せますか?
「薄毛」や「白髪」はなぜ起こるの? なくすことはできる?
3人の髪のエキスパートたちに、最新の知見とともに教えていただきました。
今回は、医師の田路めぐみさんのお話です。
田路めぐみさん Megumi Taji
1971年生まれ。「松倉クリニック&メディカルスパ」「クリニックスタイルM」医師。日本抗加齢医学会認定専門医。日本形成外科学会認定専門医。根本治療を目指す
髪を育む源、体の中にアプローチすることこそ、
薄毛と白髪を根本治療する近道
「外側からのケアだけだと一過性なので、髪やメラノサイトを作り出す細胞を育むためには、体の中から立て直すことが一番です。そのために注意が必要なのが、左のピラミッド。薄毛や白髪の女性は、髪の源となる栄養素が足りないケースがほとんど。
まず体の中で足りない栄養素を探り、補給することを最優先に考えて。更年期による女性ホルモンの減少からくる薄毛でも、不足していた鉄分などの栄養が補給されるだけで改善されるケースが多くあるんです。栄養補給で効果が見えない場合は、ホルモンや自律神経の検査を行い、女性ホルモンの補充療法や睡眠を深くして自律神経を整えるなど、それぞれに合った治療を。老化による薄毛や白髪も、細胞に栄養が届き、ストレスのない状態になれば、多くの方は改善しますので、あきらめないでください」
薄毛や白髪は栄養素が不足していること、更年期の影響などによりホルモンバランスがくずれていること、ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れていることが原因。特に栄養素によるものが大きい
薄毛
「人の視線が頭皮にいくと、つい気になって…。
髪にコシがなくなり、地肌が透けるのを隠そうと試行錯誤する日々」
白髪
「染めてもあっという間に根元に白いものがちらついて。
このイタチごっこ、いつまで続くのかしら?」
次回は、理学博士の山口葉子さんの、肌と同じように頭皮の状態をよくすることが大事というお話です。
撮影/永躰侑里 画/橋本シャーン 構成・原文/中島 彩