発酵は日本でも伝統技術のひとつ。OurAgeでも発酵食品や発酵成分を配合した化粧品は数多く紹介してきました。発酵技術は奥が深くて、まだまだ研究が進んでいる分野。昨年発売された「FAS(ファス)」は、京都北部の京丹後市で栽培されるケア黒米を発酵させた成分をキー成分として用いたエイジングブランドです。
こちらが現在のFASのラインナップ。昨年10月に化粧水とクリームが発売されるや、翌11月にはオイル美容液とマスクが、そして2月には薬用ブライトニング美容液が発売されます。いずれも、潤いやハリツヤなどになかなかの手応え! 詳しくは後に説明します。
FASは京丹後市の黒米と、発酵の匠である秋田今野商店によるアルコールを作らせない発酵技術によって誕生しました。この黒米は明治時代に絶滅した古代米を蘇らせたもの。白米や玄米よりも栄養価が高く、黒い色のもとであるアントシアニンを豊富に含んでいます。これを秋田今野商店独自の2段階発酵で、浸透のいい低分子の成分(黒米発酵液)が生まれるのだそう。含まれる発酵由来成分は738種というからスゴイです!
FASを展開するシロクは、発酵科学の研究所「Fermentation & Science Research Center」を立ち上げました。こちらは発表会の画像ですが、登壇しているのが研究所長の伊達 朗さん。発酵美肌研究とバイオ化粧品技術開発に長年携わり、大手外資系化粧品会社の研究員などを歴任されてきた方です。黒米と発酵に魅せられたシロクの本気度がうかがえますね!
研究所では現在までに、黒米と黒米発酵液の栄養価、表皮への効果などさまざまなエビデンスをとっています。
それでは、製品について紹介していきます。
デビューを飾った2品、ローションとクリームです。ローションは水をほぼ使わず、黒米発酵液を90%も配合。これは手に取った瞬間に「良さそう!」と思いました。他の植物由来保湿成分も組み合わされ、美容液みたいな使用感。肌がふっくら、みずみずしく潤います。そしてクリームには30%の黒米発酵液に加え、ナイアシンアミドやライスセラミドを配合。さらに、京都の丹波産黒豆による黒豆ペプチドが肌のハリをサポートします。こちらはシワ対策にもオススメ。ともに、ハーバルシトラスのいい香りです♡
(左から)
●FAS ザ ブラック エッセンス 200ml ¥11,550
●FAS ザ ブラック クリーム(医薬部外品) 80g ¥24,220
第2弾として登場したオイル美容液とマスクは、肌悩みが増えていくOurAge世代に特におすすめしたい2品。オイル美容液は黒米発酵液に加え、ビタミンA(レチノール)誘導体2種とビタミンC誘導体2種を配合しています。これにより、ハリツヤを与えて、毛穴のゆるみなどにもアプローチ。オイル美容液なので瞬時に潤うし、浸透感もいいです。SOSケアなどに使いたい個包装のマスクは、同じビタミンA・ビタミンC成分を美容液の2倍濃度! 黒豆ペプチドと米セラミドもプラスされて、冴えない肌も一晩でリカバリー。塗ってそのまま寝てOKなので、使い方も簡単です。
(左から)
●FAS ザ ブラック エーシーオイルセラム 30ml ¥12,100
●FAS ザ ブラック ナイトチャージ マスク 2g×7個 ¥7,700
2月発売のブライトニング美容液、これがまたパワフルなんです! 黒米発酵液をベースに、プラスしたのはダブルの美白有効成分(ビタミンC誘導体・アルブチン)とダブルの抗炎症有効成分(グリチルリチン酸・トラネキサム酸)。すでに発生しているメラニンに生成段階からアプローチしつつ、色ムラを引き起こす肌あれや炎症にアプローチしてくれます。さらに注目なのは、屋久島産クチナシエキスを配合しているところ。この成分は黄ぐすみを防ぐ成分として研究が進んでいるそう。使用感はサラリとみずみずしく、肌の潤いと明るさを引き出してくれます。
●FAS ザ ブラック ブライトセラム(医薬部外品) 30ml ¥12,100 *2024年2月9日発売
私がFASを気に入っているのは、眠れる日本の自然素材を見つけ出して使っているところ。そして自然由来だから肌に優しいというだけではなく、効果実感がある点です。今年もさらなる新製品を発売する計画だそうで、「今度は何を使ってくるんだろう?」と楽しみで仕方ないんです。
FAS 公式ウェブサイト
https://fas-jp.com/
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