加齢した肌は再生力を高めることが大切です
慶田朋子さん
Tomoko Keida
49歳。美容皮膚科
銀座ケイスキンクリニック院長
医学博士。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。美術と医術を融合させた“美医術”をコンセプトにした「切らないハッピーリバースエイジング」が診療方針
超敏感肌の持ち主が培った「肌強化」美容
アトピー性皮膚炎を克服した経験を持つ慶田朋子先生。
「自身の肌で試すので、弱い肌に合う治療は得意です。特に、極細針が9本装着されて美容成分を広範囲に届ける水光(すいこう)プラスは、1回で首の湿疹が出なくなったので、あらゆる肌悩みにおすすめ。たるみは嫌ですが、顔表面が平面的になるので過剰なヒアルロン酸治療はしません。年齢を重ねれば、肌は多少緩みがあっていいと思っています」
素敵女医の
私の美容医療&ケア ヒストリー
●32歳
開業した頃、ストレスで病的なくらい痩せてしまい、ほうれい線や目元のくまがひどかった! タイタン、フォトフェイシャル、ボトックスとPRPの定期的な美容医療を開始して改善しました。
●42歳
むくみとたるみを自覚した40歳頃、ウルセラを導入しリフトアップを実感。このあと、44歳頃にサーマクールFLXを導入して劇的な引き締めに成功。肌のハリ対策に定期的な水光プラスを始めました。
49歳の今は
40代から始めたウルセラ、サーマクールFLXでたるみ対策を強化、水光プラス、プロファイロで肌力を底上げ。年齢的に女性ホルモンの魔法が切れる時期なので、熱による照射治療だけでは足りません。体に必要な栄養素は食事でとりますが、セラミドなどサプリメントも補助的に。ジャズダンスとピラティスも定期的に続けています。
●美容医療はサーマクールFLXと水光プラスを中心に継続
フェイスラインの維持のためには、現在、半年に1度のサーマクールFLXと、10カ月に1度程度のウルセラが鉄板。仕上がりが不自然になる、過剰なヒアルロン酸注入はしません。2カ月に1度のメソセラピーの水光プラスやプロファイロ注入は、肌のハリ感のため。40代半ばになってそのよさを実感。「いい!」と力強く言えるようになりました。
真皮から顔の土台になるSMAS筋膜にまでRFの熱を届けてたるみを治療するサーマクールFLX。従来機種に比べて痛みが軽減されながら引き締め効果が高い。ダウンタイムがなく、施術後すぐにメイクができます。
専用の注入機器で美肌効果のある薬剤を選んで顔全体に注射する水光プラス。薬剤はアルジルリンとミラクルHをそれぞれのカクテルで使用し、ハリの改善と毛穴の引き締め、肌質の改善などに効果を実感
●趣味のジャズダンスのために、ピラティスで日常の体幹強化
大学時代から続けているジャズダンスは今も夢中。10代からの側弯症と、30代で悪化した腰椎すべり症をケアするために、10年前にピラティスのパーソナルトレーニングを始めました。腰痛が改善するほか体幹が安定し、ジャズダンスにも役立っています。
正しく筋肉を使えるようになりたくて、月3~4回トレーナーに自宅へ来てもらって、娘と一緒に楽しくレッスン。ボディラインの引き締めや美しい姿勢にも効果が上がっています
●3品の日焼け止めを使ってUVケアを徹底的に!
UVケアはとても気をつけていて、家にいるときでも欠かせません。ラ ロッシュ ポゼとヘリオケア、さらにアクセーヌのブライトヴェールをミルフィーユ塗りするのが私流。UVケアしながら肌のトーンも整うので、ファンデーションはほんの少しですむんです。
紫外線のほか、ブルーライトやたるみなどを誘発する近赤外線をブロック。ヘリオケア360° ミネラルトレランスフルイド SPF50・PA++++ 50㎖ ¥5,280/銀座ケイスキンクリニック
エイジングサインの原因となるUVA、PM2.5や花粉など大気中の物質をしっかりブロック。べたつかず軽い使用感で白浮きしません。ラ ロッシュ ポゼ UVイデアXL (無色) SPF50・PA++++ 30g ¥3,740/銀座ケイスキンクリニック
●セラミドのサプリメントは更年期の肌揺らぎに効果あり
ビタミン類やコラーゲンなど数種類のサプリメントをとっていますが、中でも注目しているのがセラミド。体内のセラミドは更年期に減少するので、肌の水分量やバリア機能を保つのに役立ちます。最近の研究で認知症の予防にも期待できるということで注目です!
こんにゃく由来のグルコシルセラミド含有のサプリ。肌のバリア機能を高めることが報告されていて、乾燥が気になる人向き。アトピー性皮膚炎などセラミドの合成機能が低い人にも。ピュアセラミド+<機能性表示食品>90粒¥3,100/銀座ケイスキンクリニック
写真/本人提供 取材・原文/中込久理