女医の皆さんは体の内外からのメンテナンスを提唱。毎月のルーティンのパーソナルケアなど、興味深い情報も!
照山裕子さん
Yuko Teruyama
48歳。歯科医・歯学博士。
新宿駅前サイナス歯科・矯正歯科。厚生労働省歯科医師臨床研修指導医。東京医科歯科大学非常勤講師。著書に『新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)
野菜ソムリエの資格を取得。食べ方を工夫して体調を整えます
美しさと健康は表裏一体、たくさんの患者を診てきて、口に入るもので体ができるのだと実感。簡単でも、可能な限り自炊をしています。野菜ソムリエの資格を取ったほどの野菜好きで、抗酸化作用や肥満対策など効能が多いトマトは毎日食前にとっています。
仕事で遅くなった夜は季節の野菜の蒸籠(せいろ)蒸しを。減量の際は、骨付き肉や魚と野菜を煮込んで作るボーンブロススープが定番。不足しがちな亜鉛・葉酸・鉄は意識してとります。hip jointの「お尻を上げる魔術師」渡部龍哉先生には歩き方を含めて体全体の使い方を指導していただいています。
学会参加は知識のアップデートに必須。つねに最先端の医療を提供できるよう心がけています。
吉形玲美さん
Remi Yoshikata
50歳。産婦人科専門医。
浜松町ハマサイトクリニック特別顧問。女性医療・更年期医療のさまざまな臨床研究に数多く携わる。著書に『40代から始めよう! 閉経マネジメント』(講談社)
知識でヘルスリテラシーを上げて食と運動のバランスを大切に
最も大切にしているのは「食」と「運動」です。体が喜ぶ食材=新鮮、添加物が少ない、良質な油脂、腸内環境によいものをとること。安全素材で作られた良質のサプリメントをとることも。ずっと続けている社交ダンスとよく歩くことで、継続的な有酸素運動も心がけています。
40代前半から月に1度通う麻布十番Halianの鍼灸治療で、自律神経を整えて全身の血流を改善し、体の歪みの調整を。欧米では更年期症状のホルモン代替療法でもあります。
医師としては「知識が一番の味方」をモットーに、すべての女性のライフステージにおいてサポートをし、ヘルスリテラシーを上げるセルフマネジメント法を伝えるようにしています。
二宮典子さん
Noriko Ninomiya
43歳。泌尿器科学会専門医・指導医。
日本性機能学会認定専門医。漢方専門医。二宮レディースクリニック院長。フェムケアやGSMにもいち早く取り組み、下ネタYouTuberとしても活動
自分の体と動きを見直したら、腰痛も楽になりました!
最近、パーソナルトレーニングに週1回で通い始めました。無意識に動かしていた体の細かい動作を見直して、最小限のエネルギーで体を効率よく動かすことを学んでいます。
トレーニングのおかげで腰痛が改善しました! よかったなと思うものは、マグネシウムの入浴剤。筋肉の疲労が回復しやすくなるのを実感しています。1カ月半に1回の個人ヘアサロンでの髪のケアも大切。プロの定期的ケアで、美しいヘアスタイルを維持できます。見た目のキチンと感は信頼につながります。
泌尿器科としては、排尿トラブルは深刻になる前に対策を、です。排尿の複雑なシステムのバランスがいったん破綻すると、治すのは簡単ではないので、恥ずかしがらずに頼ってほしいですね。
写真/本人提供 イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/本誌編集部