肌のたるみやしぼみをなんとかしたい!と悩む40代・50代にとって朗報!
今年2020年の秋に発売された最新コスメは、肌をリフトアップやボリュームアップさせる技術が急速に進歩しています。
美容ジャーナリスト・小田ユイコさんによると、
「今の化粧品は最先端のサイエンス研究の宝庫。特に2020年秋に発売された化粧品に搭載された新知見は、たるみにフォーカスした飽くなき研究魂の賜物です。知れば知るほど、肌の未来は明るいことがわかります」。
各化粧品会社の最新研究を小田さんがルポ。その中から、今回は資生堂の新知見をご紹介します。
肌のたるみ研究で世界をリードする資生堂。その最新知見をチェック!
●たるみやしぼみが目立つ肌では…
線維芽細胞がバラバラで、コラーゲンをうまく作り出せない状態
資生堂が共同研究で開発した特殊な電子顕微鏡解析技術で見ると、線維芽細胞がバラバラ。そんな線維芽細胞が作り出すコラーゲンはスカスカの状態です(↓)。
↑ <左>線維芽細胞が孤立化した状態。<右>コラーゲンが少なく、たるみ、しぼんだ肌に。資料提供/資生堂
例えるなら、下のイラストのような感じ。
●一方、リフトアップした肌では…
線維芽細胞が手を取り合い協力して、コラーゲンを生み出しています
若い肌の真皮では、線維芽細胞が立体的に手と手を取り合い、ネットワークを構築しています。このテンションを保った連携プレーにより、密度の高いコラーゲンを生み出します(↓)。
↑ <左>線維芽細胞がチームで働いて…。<右>コラーゲンで満ちた弾力のある肌に。資料提供/資生堂
例えるなら、下のイラストのような感じ。
資生堂グローバルイノベーションセンターの研究員・江連智暢さんに、小田ユイコさんが、さらに詳しくお話をうかがいました。江連さんは、化粧品研究のオリンピックといわれるIFSCCで4回連続で最優秀賞を受賞するという快挙を成し遂げた、今注目の人です。
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「新たにわかった〝たるみ〟の原因は、コラーゲンを作り出す線維芽細胞の『孤立化』。線維芽細胞は単独ではうまく働けず、手を取り合ってネットワークを張ることで、質のいいコラーゲンをしっかりと生み出すことができるのです」と江連さん。
それを証明できたのは、肌の奥を可視化する技術だそう。
「電子顕微鏡解析技術を開発し、肌の奥にある線維芽細胞まで立体的に見ることに初めて成功しました。若々しいハリ肌では、実際に線維芽細胞が手と手を取り合い、しかも立体的にネットワークを作っていることがわかりました」
資生堂では〝圧〟を加えることで肌が弾力を取り戻すことも研究。
「適度な圧は、線維芽細胞の母である幹細胞にアプローチ。コラーゲンで満ちた肌を作り出します」
元気な線維芽細胞のネットワークでハリを生み出す画期的なアプローチ、かなり期待できますね。
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ハリの〝母細胞〟のチームワークがたるみを阻止する──この知見を応用した化粧品が、資生堂のエリクシールからこの秋に登場しました。
その詳しい内容は、MyAge2020冬号に掲載しているので、そちらも是非ご覧ください。
今回ルポを担当したのは、美容ジャーナリスト・小田ユイコさん↓
イラスト/いいあい 取材・原文/小田ユイコ
●MyAge2020冬号では、「肌たるみ」「肌しぼみ」の謎が今どこまで解明されているのか? 化粧品会社9社に徹底取材しました。各社のあっと驚く最新の研究成果が、これを読めば一目瞭然でわかります! 各社の知見と最先端テクノロジーを生かした最新コスメの情報もしっかりとご紹介。
MyAge冬号の詳しい内容と試し読みはこちらでぜひチェックしてみて。
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