肌の弾力のカギを握るのは真皮上部のエラスチンと着目したコスメデコルテ。その研究とはどのようなものだったのでしょうか。
お話をお伺いしたのは
横江友貴さん
コーセー研究所 皮膚・薬剤研究室研究員。エイジングケアに効果的な成分を求めて、多くの素材を丹念に評価する日々
弾力のカギを握るエラスチン“樹状”に注目したコスメデコルテ
「若々しい肌の真皮上部のエラスチンは、その骨格となるマイクロフィブリルが『樹状』です。マイクロフィブリルの線維構造を立て直す成分を探求した結果、グルコシルナリンギンという素材に出合いました。
試験を繰り返し、シャーレの中で美しい線維になったマイクロフィブリルを顕微鏡越しに見たときは感動しました」
そのグルコシルナリンギンを世界で初めて化粧品に配合しました。
たるんだ肌は…
エラスチン骨格の樹状がバラバラ
赤い部分が、エラスチンの骨格であるマイクロフィブリル。エイジングが進んだ肌の真皮ではマイクロフィブリルがバラバラな状態。
リフトアップした肌は…
エラスチン骨格が立派な“樹状”に
若い肌の真皮の上層では、マイクロフィブリルが美しい樹状構造に。肌を押し上げるように支えています。(資料提供/コスメデコルテ)
イラスト/いいあい 取材・原文/小田ユイコ