OurAge世代が気になる顔のたるみやシワができるとき、肌の内部ではなにが起こっているのでしょうか? 形成外科医の石川浩一先生に、お話を伺いました。
お話を伺ったのは
形成外科医
クロスクリニック銀座院長
石川浩一さん
Hirokazu Ishikawa
防衛医科大学校を卒業後、同病院に勤務。東京女子医科大学第二病院で医局長を務めたのち、1998年に開業。美容機器による治療においてトップクラスの技術
たるんだ肌の内部ではどんなことが起こってる?
肌は表皮・真皮・皮下組織と層になっていて、線維構造で組織の形が保たれています。真皮でコラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞の機能は20代からしだいに低下することに。
「コラーゲンなど線維群の産生が減って、真皮の構造がスカスカになるのです。すると真皮は重力や筋肉の動きによって伸びたままの状態に。これが『たるみ』で、脂肪の重みに耐えられません。さらに、真皮にヨレが生じるとシワになります」(石川浩一先生)
●たるみ
真皮で線維の結合が緩んで伸びた状態になると、重力に負けて3つの層がずれ、肌が下がりたるみが起こります
●シワ
老化によるシワは、たるみの延長。筋肉の動きによる刺激で伸びた真皮が折れ曲がり、クセがついた状態です
大人の顔10大パーツ悩み
- ●ほうれい線
- ●額のシワ
- ●眉間のシワ
- ●こめかみのへこみ
- ●頰の位置が下に
- ●目元のたるみ
- ●下がった口角
- ●長くなる鼻下
- ●ゴルゴライン
- ●マリオネットライン
イラスト/黒猫まな子 内藤しなこ 取材・原文/中込久理