おしゃれとエイジング対策、両方がかなう大人のトレンドヘアとは?
髪が細くなって頭皮が目立つ、ふんわり感がなくなってボリュームが出にくくなる、白髪が目立ってきた、うねりや広がりが加速してスタイリングが決まらない…。
40代、50代と年齢を重ねるにつれ、増えてくる髪の老化悩み。
髪悩みは上手にカバーしたいけれど、今っぽくておしゃれで、いつまでも若々しく見えるヘアスタイルでいたい!
そんなおしゃれとエイジング対策の両立を目指す、大人のための「トレンドヘア」を紹介します。
センスのよさと高い技術で人気の美容師さんが提案する、最新のヘアスタイルとは?
今の髪型に満足できていない人、新しい髪型にトライしたいと思っている人は必見です!
■大人のためのトレンドヘア・ファイル
気になるパサつきや白髪はブリーチハイライトを入れたツヤカラーで解決!
毛量調節を施したボブで、広がりも防止
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、大竹美穂さん(44歳・主婦)。
※2024年7月31日時点でのプロフィールです。
自然なツヤと立体感が魅力的な、大竹さんのボブスタイル。
もともとは「ツヤがなくなり、パサつきが目立つようになった」「髪が伸びてくると白髪が気になる」という悩みを持つ大竹さん。
そんな大竹さんのような人にぴったりなのが、今回紹介するヘアカラー。
ブリーチした細かな毛束をたくさん作り、その上からヘアカラーを施すカラーテクニックです。
また、40代、50代になると気になってくるのが、フェイスラインのたるみや緩み。
大人に人気のボブスタイルですが、顔まわりの髪に動きをつけてフェイスラインの形を「ごまかして」カバーすることや、丸みを持たせて髪にボリュームを感じさせることも、エイジング対策として大事。
上記のような工夫をして完成したヘアスタイルは、ハッとするほど美しくて印象的なシルエットです。
■おしゃれ見えのポイントは?
頭全体の表面に、ブリーチした毛束を細かく作り、その上からヘアカラーを重ねて、ハイライト部分を作ります。
そのハイライトの色と、地毛にヘアカラーを重ねた部分の色がブレンドされ、ツヤと立体感を生み出しています。
今回、担当したヘアサロン「カキモトアームズ」では、ヘアカラーの色をセレクトするときは「パーソナルカラー診断」を行ってから決めています。
一人一人の肌色に合わせたヘアカラーで、美肌見え効果をねらいます。
■【もともとの髪は?】
子どもを出産したあとに髪質が変わり、年齢を重ねるごとにツヤが失われていくよう…。
伸びてくる白髪も美しくカバーできるのが理想です
「出産したあとに髪質が変わりました」と大竹さん。
今はパサつきとツヤのなさが気になっていて、1~2カ月に1回のサロントリートメントが必須になっています。
髪を美しく長く伸ばすのが難しくなり、7年前にボブに。
巻いたり、スタイリング剤を替えたりするだけで印象が変わる、スタイリング次第で変化を楽しめるバリエーションの豊富さが、ボブを好きな理由なのだそう。
【Before/髪を変える前の大竹さん】
「毛量が多くて、髪が伸びてくると扱いにくくなるんです」「白髪も気になるので、伸びても気にならないヘアスタイルにしたい」と大竹さん。
長さも、もう少し短めにしてみたいそうです。
■大人のトレンドヘア作り・その1
【カット】は?
毛量コントロールとグラデーションカットで
しなやかにまとまる、フェミニンなふんわりボブに
肩上の長さだった髪を、全体的に、あご下の長さまでカット。
首まわりをすっきり見せることで、フレッシュ感を演出します。
表面は手を加えずにツヤを生かし、髪の内側の毛量調節で広がりを解消。
後頭部のふくらみが「ぼんのくぼ」(首の後ろの、うなじ上部の中央のへこんだ部分)の位置になるように、毛先にグラデーションを入れてまとめます。
前髪は、中央部分が鼻筋の真ん中あたりに来るように長さを設定し、前髪の両端は、中央より少しだけ長めにして、サイドの髪につなげます。
■大人のトレンドヘア作り・その2
【カラー】は?
細かなハイライトをブレンドしたツヤカラーで
白髪を美しくぼかしながら、毛流れにメリハリをプラス
毛束を細かく取ってブリーチし、髪全体の表面に、ハイライト部分を作ります。
ブリーチした上から、ブラウン×ベージュの「ブランジュカラー」を重ねて、ツヤとやわらかさを表現。
この色は赤みと黄みが控えめで、くすみ知らずのカラーなので、白髪を上手にぼかしつつ、透明感と上品さを感じさせることができます。
「パーソナルカラー診断」をしてからセレクトしたカラーなので、大竹さんの肌色にぴったりなじみ、ナチュラルで若々しいヘアスタイルが実現しました!
■大人のトレンドヘア作り・その3
【スタイリング】は?
太めのヘアアイロンで毛先をワンカール。
ヘアオイルで仕上げて潤いを与えつつ、全体を整えます
最初に、髪を熱から守るヘアオイルを、髪全体に薄く塗布しておきます。
やや太めの直径38mmのカールアイロンを使い、毛先全体をワンカールさせます。
このとき、内巻きと外巻きをランダムに入れて、ワンカールさせるのがコツ。
同じアイロンで、前髪全体を根元からふわっと大きく内巻きにしてから、髪を左右に分けます。
次にオーガニック系のヘアオイルを。
10円玉くらいの量を、手に取って広げ、両手でカールをほぐすようにしながら、髪全体になじませて完成です!
─終わりに─
ボブヘア×ハイライトカラーのスタイルは、若見えにベストなコンビネーション!
ぜひ取り入れたいですね。
スタイリングの方法次第で、さまざまな表情を楽しめるのも魅力です。
大竹さんは、全体をウエット系にしたり、モードなオールバックにすることもあるそう。
フェミニン系、モード系…。
さまざまなテイストを楽しめるボブヘアは、シーンに合わせて雰囲気を変えたい人にもおすすめです。
【カットを担当した美容師さんはこの方!】
細畑久寿(ほそはた ひさとし)さん
ヘアサロン「kakimoto arms 二子玉川店(カキモトアームズ 二子玉川店)」
店長
モード系からやわらかい雰囲気のスタイルまで、幅広いイメージのボブが得意。
社内外のコンテストや撮影に参加し、優勝経験もある実力派のスタイリスト。
しっかり一人一人のライフスタイルを考え、その人の持つ魅力や可能性をさらに広げられる提案をしてくれます。
【カラーを担当した美容師さんはこの方!】
坂口綾菜(さかぐち あやな)さん
ヘアサロン「kakimoto arms 二子玉川店(カキモトアームズ 二子玉川店)」
カラーリストチーフ
豊富な経験と知識を持ち、幅広い年齢層のお客さまを担当。
トレンド感あるハイライトデザインや、おしゃれに楽しめるナチュラルウィービング、白髪を生かしたカラーのほか、まろやかな仕上がりの絶妙ヘアカラーなど、こだわりの詰まったデザインに仕上げてくれます。
美容やファッションが大好きで、最新の美容情報トークもお客さまに好評。
●「ナチュラルウィービング」とは?
「ウィービング」はハイライトのこと。
地毛を残しつつ、地毛になじむような明るさのハイライトを全体に入れるテクニックです。
地毛を残すので、根元の髪が伸びてきても、色の差が気になりにくいのがメリット。
【今回担当した美容師、細畑久寿さん、坂口綾菜さんのいるヘアサロンはこちら】
kakimoto arms 二子玉川店(カキモトアームズ 二子玉川店)
東京都世田谷区玉川2-23ー1 二子玉川ライズ Dogwood Plaza 3F
公式サイト:https://kakimoto-arms.com/
東急田園都市線・二子玉川駅直結のビル、二子玉川ライズ Dogwood Plazaの3階にあるヘアサロン。
フレンチシックなスタイルをイメージした内観。
パリのアパルトマンのような、プライベート感が漂う居心地のいい空間です。
カット、ヘアカラー、ネイル、それぞれのプロフェッショナルのスタッフが丁寧に対応してくれます。
撮影/青柳理都子〈人物〉 メイク/広瀬あつこ 取材・文/斉藤裕子