おしゃれとエイジング対策、両方がかなう大人のトレンドヘアとは?
髪が細くなって頭皮が目立つ、ふんわり感がなくなってボリュームが出にくくなる、白髪が目立ってきた、うねりや広がりが加速してスタイリングが決まらない…。
40代、50代と年齢を重ねるにつれ、増えてくる髪の老化悩み。
髪悩みは上手にカバーしたいけれど、今っぽくておしゃれで、いつまでも若々しく見えるヘアスタイルでいたい!
そんなおしゃれとエイジング対策の両立を目指す、大人のための「トレンドヘア」を紹介します。
センスのよさと高い技術で人気の美容師さんが提案する、最新のヘアスタイルとは?
今の髪型に満足できていない人、新しい髪型にトライしたいと思っている人は必見です!
■大人のためのトレンドヘア・ファイル
再現性が高くダメージの少ない「形状記憶パーマ」は大人ヘアの味方。
ボリューミーな動きを加えて「ショートボブ」をクラスアップ!
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、内村舞子さん(49歳・顔ヨガインストラクター)。
※2024年8月21日時点でのプロフィールです。
「量が多くて太く、髪がまとまりにくい」「形がつきにくい髪質のため、自分ではうまく巻けない」「トップのぺたんこ感が気になる」という悩みを持つ内村さん。
「まとまりにくい」「自分ではうまく髪を巻けない」は、40代、50代の多くが感じている共通の悩みです。
そんな大人の悩みを解決するためには、「エアウェーブ」というパーマが効果的。
トップにふんわり感を出して、全体的にこなれた雰囲気にするために、ダメージの少ない「エアウェーブ」のパーマをかけます。
髪へのダメージを最小限に抑えながら、「ふんわり感」を底上げしてくれる形状記憶系のパーマだから、根元からエアリーな動きを作ることができて、いつものスタイルがグッと華やかになること間違いなし!
※エアウェーブは、専用の機器とロッドを使って、カール形状を瞬間記憶させるパーマです。
ロッドに巻いた内側の髪までオゾンを均一にいきわたらせることで、カール形状を瞬間記憶。
熱によるダメージを防ぎ、髪に負担をかけずにカールの再現性、持続性を高めます。
トリートメント成分を毛髪内部に浸透させて閉じ込め、内部からきれいな髪にする作用も。
■おしゃれ見えのポイントは?
前髪を作るときのコツは、頭頂部の後ろの奥のほうから取って長めに設定し、サイドに流れるようにつなげること。
こうすることで、顔の面積を小さく見せ、小顔効果をねらえます。
レザーでカットすることで、伸びてもなじみがよく、柔らかく見える質感に仕上げています。
これに「エアウェーブ」のパーマが加わって、ふわっとした毛流れに。
大人になると、肌のたるみや緩みなどにより、頰の位置が下がったり、輪郭が下がって見えることが増えますが、前髪からサイドにかけてのふわっとした毛流れが、頰骨の位置や頬のライン、フェイスラインを上手にカバーしてくれます。
■【もともとの髪は?】
量が多くて太く、まとまりにくい髪質。
自分で上手に髪を巻けないので、いつも同じ印象になってしまいます
毛量が多いため、40代になってからはずっとショートボブにしているという内村さん。
ヘアサロンではいつも「ボリュームを抑えられるカットを」とお願いしているそう。
「髪が伸びてくると、まとまりが悪くなり、自分で巻こうとしてもなかなか上手にできなくて。だからいつも同じような髪型になってしまいます」
【Before/髪を変える前の内村さん】
量が多くて太い髪。トップがぺたんとしやすい。
まとまりにくく、スタイリングがうまくできないので変化をつけられず、髪型がマンネリ化しがち。
そんな内村さんのために、今回担当した美容師のCHIEさんが、品のよさを損なうことなく、華やかさやアクティブな印象をプラスした「マンネリ脱却スタイル」を作ってくれました。
■大人のトレンドヘア作り・その1
【カット&パーマ】は?
衿あしはグラデーションカットでメリハリを出し、
ミックスパーマをかけて、ラフでエアリーな動きを
ベースはあごラインの長さのボブ。
衿あしは、両端が丸みのある曲線的なラインになるようにカット。
後ろの髪は、後頭部にふっくら丸みがつくように、グラデーションカットを施します。
これによって首元がキュッと引き締まり、後頭部の丸みを強調することができます。
髪がまとまりやすくなるのもポイント。
※グラデーションカットは、髪の毛先に、密で細かい段差をつけるカット法です。
前髪は目の下の長さになるように設定。
頭頂部の奥のほうから髪を取り、前からサイドに斜めに流すように、レザーを使ってカット。
もみあげ部分のみ、低めの位置にレイヤーを入れて、顔まわりにボリュームをプラスします。
髪に優しいパーマ「エアウェーブ」で、根元からは大きくCカール、毛先にポイントでJカール、抜け感を加えてくれるS カールをミックスしたパーマをかけます。
洗髪後、ドライヤーで乾かすだけで、ふわっと軽やかな動きが出るので、スタイリングが簡単になります。
■大人のトレンドヘア作り・その2
【カラー】は?
ベースの色は、ラベンダーベージュブラウン。
ほんのり陰影がつくような「ぼかしテクニック」で
ちらほら白髪や、地毛が伸びて黒くなったプリン状態を上手にカバー
白髪はほとんどないものの、こめかみ部分にちらほらあるのが気になっているという内村さん。
そこで、グレーが少なめのベージュ系カラー(ラベンダーベージュブラウン)を使い、ベースには、地毛より少し明るい8トーンの色を入れます。
こめかみ部分と表面の髪には、ベースより明るい10トーンの色を部分的に入れて、ぼかしハイライトに。
根元の地毛が伸びて黒くなった部分や、ちらほらと顔を出す白髪を自然にカバーしてくれる効果があります。
■大人のトレンドヘア作り・その3
【スタイリング】は?
一度濡らしてパーマ感を復活させ、
ヘアワックスで束感を作りながらフォルムを整えて
パーマをかけているので、巻かなくても、ふんわりした動きが再現できる時短スタイリング。
トリートメントムースやヘアミストで一度髪を濡らし、パーマを復活させてから、ドライヤーの弱風で、根元を中心に6割程度乾かします。
その後、自然乾燥させてから、油分の少ないセット力のあるヘアワックスを両手のひらに広げ、衿あしから両手を入れて、毛先を中心にくしゃっともみ込んで。
全体に空気を含ませたら、手ぐしで毛流れを整えて出来上がりです。
【終わりに】
毛量が多くても、トップの髪がぺたんとして動きがないと、全体のバランスが悪く、顔が大きく見えてしまう場合があります。
その解決策として、毛先に動きをつけるというより、「全体のボリューム感、ふっくら感を底上げする」ことを目的にしてパーマをかけることも、40代、50代の大人にはおすすめ。
髪のエイジング悩みを解消できて扱いも楽! ぜひ取り入れてみましょう。
【担当した美容師さんはこの方!】
CHIE(ちえ)さん
ヘアサロン「PearL(パール)」 アートディレクター
確かな技術と丁寧な施術、親しみやすいキャラクターで、雑誌やセミナー、ブライダルヘア&メイクなど多彩な場で活躍中。
トレンドを踏まえた最新のデザインはもちろん、髪のクセやコンプレックスを生かしながら毎日簡単に作れるスタイルを提案してくれます。
40代、50代ならではの悩みを、同年代なので気軽に相談できるのもうれしい!
【今回担当した美容師、CHIEさんのいるヘアサロンはこちら】
PearL(パール)
東京都渋谷区恵比寿西1-32-3 トラッドゴード代官山C
公式サイト:https://www.pearl-salon.com/
特別感がありながらも、心地よいヘアデザインを大切にしてくれるサロン。
一人一人の「その人らしさ」に寄り添いながら、常に新しい試みを提案。
お客さまを飽きさせない高い技術とこだわりのケアで、安定感のあるトータルビューティをかなえてくれます。
撮影/青柳理都子〈人物〉 メイク/杉山えみ 取材・文/斉藤裕子