ひし形シルエットで、小顔見せとリフトアップ効果を演出。
360度どこから見ても「きれい」を約束!
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、服部美和さん(45歳・主婦)。
※2024年11月5日時点でのプロフィールです。
もともと髪が細いのに加え、ハリ・コシの低下により全体的にボリュームが出にくくなった髪。
華やかさがないだけでなく、髪が顔にぺたっと貼りついたように見えるため、顔が大きく見えてしまう一因にもなります。
悩みを解消する効果的な方法は、レイヤーを入れ、重心を上げたひし形シルエットにすること。
顔全体が引き上がった印象になるほか、髪に奥行きや立体感が出て、小顔に見える効果をもたらしてくれます。
■おしゃれ見えのポイントは?
顔まわりのウエーブした髪から、キュッと締まって見える衿あしへの毛流れ。
ここに段差を作ることで立体感を強調し、メリハリのあるひし形のシルエットに。
カット+ホットパーマで、丸みのあるベースに整えておけば、簡単なスタイリングで再現することができます。
■【もともとの髪は?】
ボリュームがなく、ぺたんとしがちなストレートボブ。
「前髪なしのボブ」のベースはそのままに、華やかな美フォルムにアップデート
「前髪のないボブスタイルが定番」という服部さん。
もともと細くてボリュームのない髪質ですが、それが年齢とともに顕著になってきたそう。
ベースは大体、短めのボブで、スタイリングやアレンジはせず、いつも簡単に整えるだけなのだとか。
ボリュームのない髪のシンプルなストレートのボブは、髪の面積が小さく見えて、相対的に顔が大きく見えてしまいます。髪に動きがないため、華やかさがなく寂しげな印象にも…。
【Before/髪を変える前の服部さん】
「髪型がマンネリになりがちなので、ちょっと変化をつけたいです」と服部さん。
今回は、ボブベースはキープしつつ、「出すところは出し、締めるところは締める」カットで、メリハリの利いたスタイルに変身します!
■大人のトレンドヘア作り・その1
【カット】は?
グラデーションカットで後頭部の丸みを作り、レイヤーでしなやかな毛流れに
サイドをあごの延長上のラインに設定し、衿あしはグラデーションカットでキュッと締めたショートボブ。
※グラデーションカットは、髪の毛先に、密で細かい段差をつけるカット法のこと。
全体をレザーでカットすることで、柔らかな質感を出しています。
前髪は、鼻先くらいの長さからサイドの髪につながるようにカットして、さらに間引くようなカットを施し、動きやニュアンスをプラス。
つむじまわりの髪にレイヤーを入れ、ふんわり感を出しやすくします。
全体にはインレイヤーを加えて、ふわっとした動きがさらに出やすくなるような工夫も。
※インレイヤーとは、レイヤーカットの一種で、内側の髪を短くカットして、外側の髪を長く残すカット法のこと。
■大人のトレンドヘア作り・その2
【パーマ】は?
低温でかけるホットパーマで、根元から大きなカールを作り、ふんわり感を強調
スタイリングの時短をかなえるために、低温のホットパーマをかけておくのがおすすめ。
直径20〜30mmの大きめのロッドを使って毛先から巻き込み、毛先が緩やかに曲がる程度のカールをつけます。
「根元から毛先にかけて大きなカールをつけるパーマをかけ、全体をふわっと見せています。スタイリングが簡単になるうえ、ナチュラルな質感や毛流れが抜け感を生み、今っぽさを演出します」(SHUNさん)
■大人のトレンドヘア作り・その3
【スタイリング】は?
パーマをかけているから、乾かすときにふんわりさせて、両手でミルクタイプのヘアワックスをつけるだけでOK!
洗髪後、または水をスプレーで吹きつけるなどして、頭皮と髪をしっかり濡らしたら、頭皮を手指の腹でこすりながら、ドライヤーを根元からあてて髪を乾かします。
こうすることで根元が立ち上がり、ボリューム感がアップ。
髪が乾いたら、両手のひらにミルクタイプのソフトワックスを取って薄く広げ、髪の内側から両手で髪を持ち上げるようにして全体になじませ、最後に毛流れを整えます。
「パーマをかけているため、ドライヤーで乾かすだけで、形がいい感じに決まります。スタイリングで作り込まなくても素敵に仕上がる、動きやウエーブの再現性の高さも、このスタイルの特徴です」(SHUNさん)
【終わりに】
ひし形シルエットにすると、重心が上に上がるため、顔のたるみが目立ちにくく、リフトアップして見えるといううれしい効果も!
「スクエアなシルエットのボブだと間延びして見えちゃって…」と感じる人はぜひ挑戦してみてほしいスタイルです。
服部さんは白髪があまりないため、今回はヘアカラーをせずに地毛の色を生かしています。
白髪がある人が、今回の服部さんのようなふわっとした質感を際立たせたスタイルにしたい場合は、グレージュ(グレーとベージュを混ぜ合わせた色。くすみがかったニュアンスのある色み)など、透け感のある色でカラーリングするのもよさそう!
【担当した美容師さんはこの方!】
SHUN(しゅん)さん
ヘアサロン「Cocoon 銀座(コクーン ギンザ)」 店長
髪や髪型について具体的な悩みがある人だけでなく、「何か変えたいけれど、どうしたらいいのかわからない」という人にも寄り添い、一人一人の個性や特徴を踏まえながら、今の気分を大事にしたヘアスタイルを提案。
カウンセリングや施術はもちろん、すべてにおいて「丁寧に行う」ことをモットーに、髪を切った人が「新しい!」と感じてうれしくなるようなスタイルを作ることを心がけているそう。
【今回担当した美容師、SHUNさんのいるヘアサロンはこちら】
Cocoon 銀座(コクーン ギンザ)
東京都中央区銀座5-9-16 GINZA-A5ビル 7F
公式サイト:https://www.cocoon-van.com/
その人の髪のよさを引き出すことを、いちばん大事にしてくれるヘアサロン。
一人一人の異なる髪質や骨格などに合わせて、まるでオートクチュールのようにヘアスタイルを作り上げる「ノンブローカット」が好評。
どんな髪質でもボジティブにとらえて作ってくれるスタイルは、お手入れがしやすく、再現性が高いのが魅力です。
撮影/青柳理都子〈人物〉 メイク/広瀬あつこ 取材・文/斉藤裕子