マッシュフォルム+シャギーのショート。
ポジティブなオーラをまとう、フェミニンな爽やかさが魅力!
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、ヒカルさん(47歳・会社員)。
※2024年12月3日時点でのプロフィールです。
全体的にボリュームが出やすいため、いつも「朝のスタイリングが楽になるようにしてください、とオーダーしています」とヒカルさん。
広がりやすくてしっかりした髪質なので、ショートにすると、より膨らんでしまうのが悩ましいところ。
エイジングが進むと、髪がうねったり、ボワッと広がることが増え、スタイリングにかかる時間が長くなったり、思うようなスタイルに仕上がらなかったりします。それがストレスの元に。
そのストレスを軽減させる解決策のひとつが、髪質を見極めて、美しいシルエットに導くカット法。
膨らみやすい部分の毛量をしっかり調節して、メリハリをつけることで、まとまりやすくします。
今回は、人気ヘアサロン「LILI」の美容師、三好真二さんが、膨らみやすい髪をカットでコントロールして悩みを解消しつつ、丸みのある美フォルムをかなえる「マッシュショート」を提案してくれました!
■おしゃれ見えのポイントは?
顔まわりの髪や衿あしにレイヤーシャギーを入れ、毛先をシャープに締めてメリハリアップ。
シルエットの丸みは残しているので、やわらかな女性らしさを損なうことなく、潔さが生まれます。
40代、50代の人には懐かしい、どこか90年代の内田有紀さんのような雰囲気に!
■もともとの髪は? 今回どう変える?
太くて多い髪質で、全体がボリューミー。
量感は減らさず、美シルエットにして、大人かわいいフレッシュ感を演出!
髪の広がり、膨らみは抑えたいけれど、フェミニンなイメージは残したいというヒカルさんの希望をかなえて、ふんわりした丸みのあるマッシュショートにヘアチェンジ。
ダークトーンの色だと髪がより多く見えてしまうので、カラーはいつも明るめをお願いしているそう。
今回も明るめのカラーを施しました。
【Before/髪を変える前のヒカルさん】
全体的に、髪の量が多くて厚みのある印象です。
ボリュームを生かすところと削るところをきちんと計算し、メリハリのあるシルエットを目指します。
■大人のトレンドヘア作り・その1
【カット】は?
マッシュの丸みを生かしつつ、レイヤーで抜け感や揺れ感をプラス。
ニュアンスのあるショートヘアに
トップから10〜15cmくらいの長さのショートレイヤーを入れています。
前髪は目の上あたりの長さにして、マッシュラインにカットします(前髪からサイドにかけて、緩やかな曲線になるようにカット)。
トップから衿あしにかけて、丸みを残しながらレイヤーを入れ、顔まわりや衿あしの毛先はシャギー風にカットして動きを加えます。
後頭部のウエイト(重みのある部分)を高めの位置に設定しているため、キュッと締まった印象になり、間のび感を抑制。
「動きが出にくい髪質の場合、しなやかなSカールのパーマをかけておくと、扱いやすさがぐんと底上げされますよ」(三好真二さん)
■大人のトレンドヘア作り・その2
【カラー】は?
ちらほら白髪は、ほのかに色が入る「ピンクベージュ」でなじみよく
目立つほどではない、ちらほらある白髪は、普通のおしゃれ染めの薬剤でもOK。
白髪にほんのり色が入るピンクベージュでワンメイク(根元から毛先まで同じ色で染めるヘアカラーのこと)。
「ピンクを入れることでツヤが出て、色も長もちします。やや明るめの10〜12トーンくらいにすると、白髪もきれいになじみますよ」(三好さん)
■大人のトレンドヘア作り・その3
【スタイリング】は?
毛量やクセを考慮したカットにより、時短スタイリングが可能に
トップの根元は手で起こしながら、顔まわりの髪や衿あしは、ボリュームダウンするように根元を手で押さえながら、ドライヤーで乾かします。
髪がハーフドライの状態になったら、少量のソフトワックスかバームを手に取ります。
ワックスやバームは、両手のひらにしっかりのばし、髪の内側→表面→顔まわりの髪や前髪の毛先、の順に塗布を。
髪全体になじませて形を整えたら完成です。
「スタイリング剤は最初からつけすぎず、足りなくなったら少しつけ足すという方法にすると、べたつきを防げます」(三好さん)
【終わりに】
毛量が多いと躊躇してしまうショートですが、毛先をカットでしっかり削ると、扱いやすくなり、スタイリングに手間取ることがなくなります。
横から見たときに、サイドが前下がりになっていて、後ろのウエイトが高めなのも◎。
頭や顔がリフトアップして見える効果があります!
たるみが気になる40代、50代としては、うれしいポイントですね。
【担当した美容師さんはこの方!】
三好真二 さん
ヘアサロン「LILI(リリ)」 代表
きちんとした理論に基づく確かな技術の持ち主として、サロンワークだけでなく、全国各地で行われるセミナーの講師としても引っ張りだこ。
関西弁の軽やかなノリで、一般向けメディアや美容業界向けの媒体など、多くの撮影現場で人気に。
「今を楽しむこと」をモットーに、美容業界の第一線で活躍を続けています。
【今回担当した美容師、三好真二さんのいるヘアサロンはこちら】
LILI(リリ)
東京都渋谷区神宮前3-15-4 j-hill side B1F
公式サイト:https://www.lili-hair.jp/
お客さまの個性に合わせたヘアデザイン、ヘアケアを、流行や髪質に合わせて提案しているヘアサロン。
特にカットの技術の高さには定評があります。
一人一人の髪悩みを解消できるヘアスタイルに導いてくれます。
撮影/青柳理都子〈人物〉 メイク/鈴木京子 取材・文/斉藤裕子