「髪がオレンジ色になってしまう」「使用方法が難しい」「ヘナが自分に合うのかわからない」――そんな人は、ヘナのメリットやデメリットまで知ったうえでトライすれば、より満足のいく施術と仕上がりが望めるはず。自宅でヘナをしてみたい人も必読です!
Q1 ヘナはどんな人に向いている?
A:髪と頭皮を大切にしたいと願う、すべての人に。
「髪染めやトリートメント以外にも、ヘナには毛穴の汚れを取るディープクレンジング、髪のUVケア、デトックスなどさまざまな効果が期待できます。白髪を染めたい人はもちろん、髪や地肌をダメージから守りたい人、ダメージ毛を直したい人、髪のハリ・コシ・ツヤを出したい人、健康な髪をキープしたい人、傷みを気にせず根元からしっかり染めたい人は、ぜひ一度トライしてみてください」
インドのラジャスタン地方に生育するヘナは、トリートメント効果が高く上質とされています。ジャパンヘナのサロンでは、この土地で作られるヘナを使用
Q2 ヘナで染まるメカニズムを教えて!
A:髪のタンパク質に絡みつき、表面をコーティング。
緑色のヘナのパウダー(左)にお湯を混ぜ、ペースト状(右)にして塗ります。天然100%のヘナは、ジアミンなどの化学成分はゼロ
ヘナのエキスが髪のケラチンに絡むと、髪表面に薄い皮膜を作りコーティング。そのため、連用するほどにハリ・コシが出て、クセ毛も落ち着きます。保水力やUVカット効果もアップ
Q3 白髪はヘナで理想的な色に染まるの?
A:理想の色に近づけることは可能です。
「個々に肌の色が違うように、その人の髪の色素がベースとなるため、ヘナで染めたときのオレンジ色の出方は人により異なります。理想の髪色に近づけたいときは、ヘナ100%のものに、異なるハーブを組み合わせて色調整することが可能です。ケミカルなカラー剤のような漂白効果はないので、黒髪を明るくすることはできません。色がつくのは白髪部分のみ。黒髪には自然なツヤが生まれます」
こちらは色見本。ヘナ100%のパウダーにいろいろなハーブを混ぜ合わせることで、白髪をさまざまな色に染めることができます。焦げ茶色や黒っぽい色も可能
Q4 家でもヘナはできますか?
A:市販のヘナ製品を使って、家で染めることができます。
「市販のヘナ製品を使えば自宅染めも可能です。ヘナは皮膚にも色がつくので注意。皮膚についた場合は数日で落ちますが、爪は染まると色が抜けません。塗るときはターバンや手袋をして。塗り終わったら、濡らしたティッシュを顔まわりに貼ってターバンをかぶせ、上からキャップやラップをすると、髪によくなじんでムラなく染めることができます」
「きちんと成分表示されているものを選んで」。
[右から]コーヒーブラウン ヘナトリートメント 100g ¥1,600・エビス ハーブズ オーガニック ブラウン 100g ¥2,200/ジャパンヘナ
次回は「『へナ』のメリット、デメリットを知って賢く利用!【後篇】」をご紹介します。
撮影/山下みどり〈サロン撮影、物〉 監修/海老名秋子 取材協力・画像提供/ジャパンヘナ 取材・原文/中島 彩