美容エディターで毛髪診断士である伊熊奈美さんが、ロングやセミロングの人が覚えておくべき生涯使えるヘアアレンジとしてあげたのがこのまとめ髪。くずしているけどきちんと見えるひとつ結びのテクを、ヘアスタイリストの横谷百栄さんに教えていただきました。
お話を伺ったのは
美容エディター・毛髪診断士 認定指導講師
伊熊奈美さん
Nami Ikuma
1972年生まれ。女性誌などで20年以上美容記事を執筆、編集。毛髪科学を踏まえたヘアケアに精通。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある
『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』
伊熊奈美 著/小学館
教えていただいたのは
ヘアスタイリスト
横谷百栄さん
Momoe Yokotani
ヘアサロン「FIX-UP」の美容師。程よく抜け感のあるスタイルが人気を集めている。多くのモデルや女優が顧客に
ロング or セミロングなら
きちんと:くずし=6:4のひとつ結びを
鉄則
- 1 緩やかなウエーブを作ってから結ぶ
- 2 衿あしとサイドはきっちりさせると長もち
- 3 後れ毛はスタイリング剤で必ずまとめる
大人になるほどきちんと感の比率を上げる
今どきのまとめ髪にくずしは必須ですが、難しいのはそのバランス。
「50代はきちんと感の比率を増やしたほうが、疲れて見えません。きちんと感6割、くずしは4割のイメージで作ってみましょう」(横谷百栄さん)
事前の仕込み
夜寝る前に、髪にオイルをつけてから高めの位置で結びます。ポニーテールにした毛束をぐるぐるねじって。
ねじった毛束の先をゴムに挟んでおだんごにして、このまま就寝。朝には緩いカール状に。
美髪に見せるワザ
スタイリング剤を髪の内側にサイド→バックの順につけ、余ったものを表面につけます。
トップの髪を手ぐしですくってハーフアップを作ってから、下側の髪を集めてまとめます。
衿あしやサイドの髪をきっちり上げて結びます。左右の耳前に後れ毛を残しておきます。
結んだ髪を耳上でつまんで毛筋を引き出し、少し戻して耳の先端にかけると抜け感が。
上の丸印の位置を目安に、親指と人差し指で毛束を細かくつまみ、引き出していきます。
後れ毛がパラつくと疲れて見えるので、スタイリング剤でウエットな毛束にして完成。
使用したもの
ツヤのある柔らかな質感の髪に。
エアリー&イージー グロッシーヘアミルクジェリー 100g ¥1,320/コスメテックスローランド
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ モデル/水越日麻 スタイリスト/日置 彩<服> 構成・原文/伊熊奈美