たるんでもったりする、肉がそげてこけた印象になる、顔全体が緩んで縦に延びた気がする…。そんな老化悩みがあっても大丈夫! メイクの力でグッと若々しくかわいく見せることができるんです。まずは自分がどのタイプに当てはまるか確認しましょう!
教えてくれたのは
広瀬あつこさん
Atsuko Hirose
ヘア&メイクアップアーティスト。一人一人の魅力を存分に引き出し、欠点を補正する“美づくり職人”。キレイへと導く卓越した腕と、顔の造作を知りつくした明快なメイク理論は業界随一!
あなたの老けタイプはどれ?
自分はどれに近い? 下記の中から、いちばんチェック数が多かったタイプのメイク法(次回よりご紹介します)を試してみて。
また、どのタイプのメイクでも、個々の悩みへのアドバイスが「これは自分にも当てはまるな」と思ったら適宜取り入れてOKです。
たるみタイプ
- 顔の肉が多く、たるみがち
- ほうれい線が目立つ
- 顔が四角くなってきた
- まぶたにハリがない
肉づきのいい人が多い。肌の弾力の低下で、下半顔に重みやたるみが出やすい。
●悩みへのアドバイス
- ・たるみには、影を作るメイクですっきりと
- ・くすみの暗さはコンシーラーで消す
そげタイプ
- 頰や顔の側面がこけている
- げっそり疲れて見えがち
- まぶたがへこんでいる
- 目の下がくぼんでいる
顔の肉が減り、たるみやシワが増える。骨格やすじが目立ち、げっそり見えてしまう。
●悩みへのアドバイス
-
- ・げっそり感を強調する影をフラットにする
- ・顔の内側寄りに血色ツヤを足して元気に
まのびタイプ
- 頰から下が長くなってきた
- 鼻の下が長くなってきた
- フェイスラインに緩みが
- 顔が寂しげに見えがち
顔や皮膚が下がってきて、若い頃より面長に。顔の中の余白が増えて寂しい印象に。
●悩みへのアドバイス
- ・横長チークを入れて顔の縦幅を短く見せる
- ・唇の山を大きく描き、鼻下の面積を狭く
老けタイプに合わせて悩みを矯正するメイクを
40代、50代はいろいろな老化が複合的に現れ、顔の形状が変化していきます。だから、昔のままのメイクではなく、今の形状に合わせたメイクをすることが大切。
「実はメイクって色やツヤで美しく彩るだけでなく、顔の形や凹凸などを補正する力があるんです」と広瀬あつこさん。
例えば、ツヤありチークを頰に広く入れたり、ベージュのアイシャドウのグラデーションを作ったりするのは、顔の中の老化部分をかえって悪目立ちさせ、逆効果になるのだそう。
「今の悩みに合わせてメイク法を見直すのがおすすめです。老化の出方は人それぞれですが、大きくは上で紹介している3タイプに分かれます。自分がどのタイプかをチェックして、自分に合うコスメやテクニックを取り入れるといいですね。
つねづねメイクって、いい意味でトリックだなと思っています。私が教えるトリックメイクは、若さもかわいさも倍増するので、ぜひトライしてみてください」
イラスト/二階堂ちはる 取材・原文/中島 彩