【教えていただいた方】

大物女優や人気モデル、著名美容家から指名が殺到するほどの人気。さまざまな女性向けメディアの美容企画で、誰でも簡単に真似できて美人になれるメイクテクニックを紹介していて好評。著書に『スマイルメイク』(世界文化社)。
撮影/天日恵美子
年齢的なくすみ、顔のサイドに現れたシミ、輪郭のもったり感。
メイクアップベースの2色使いでカバーして、シュッとした立体感ある顔に!
乾燥や加齢で、顔全体のくすみを感じている大人女性は多数。
加えて、シミが現れていると、ますますくすみ感が目立ってしまいます。
幸せそうで若々しい印象は、老化サインを消して、顔の骨格に自然なメリハリをつけてあげるところからスタート。
まずは下地選びがポイントです
「くすみやシミが気になるときは、コンシーラーを手に取る前に、メイクアップベースの2色使いをおすすめします。
私が自分のメイクにも使っているのは、トーンアップ効果があるアイボリーカラーの下地と、グリーンの下地の2色。
高く見せたい顔の中心部には、アイボリーのトーンアップ下地を使います。
寒色は奥に引っ込んだように見せる効果があるので、グリーンはフェイスラインなど顔のまわりに」(広瀬あつこさん)
グリーンを使う理由は?
オレンジ色っぽいくすみが気になっているという広瀬さん。
寒色系の中でもグリーンを選ぶのは、これをカバーするためなのだそう。
「ややマットな質感のグリーンをフェイスラインに使うと、くすみを目立たなくする効果とともに、ツヤのあるアイボリーの下地とのコントラストで、ほのかなシェーディング効果が出るんです。
顔と首の境目をなくすためにも効果的なんですよ」
それでは、さっそく広瀬さんご本人の顔で、メイク法を教えてもらいます。
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この下地作りが「幸せ顔」への第一歩。
アイボリーカラーとグリーンのメイクアップベースで、奥行きある顔に!
■プロセス1
顔の高く見せたい部分に、「アイボリー」のトーンアップベースを使います
「グリーンより先に、アイボリーのメイクアップベースを塗ります。
顔の中でも高く見せたいのは、頰、Tゾーン、唇の上、あご先。指に取って、少量を薄くなじませます」
高く明るく見せたい部分に、先にアイボリーのトーンアップベースを塗るほうが、奥行きの調節がしやすいそうです!
■広瀬さんが使ったコスメはこれ!
●バイユア セラムフィット バランシング トーンアップクリーム 01 クリア <化粧下地> 40g ¥2,750/Hamee
トーンアップクリア肌になれる下地。
ファンデーションのつきをよくする下地効果と、日中のメイクくずれやテカリを防ぐ効果があります。
ノンケミカル処方で、SPF50+・PA++++の紫外線防止効果。
適度なカバー力のあるアイボリーカラーで、白浮きせず、自然にトーンアップ。
毛穴ケアもできる設計です。
製品の詳細はこちら↓
ByUR(バイユア) 公式サイト「セラムフィット バランシング トーンアップクリーム 01 クリア」
■プロセス2
赤みが気になる小鼻の周辺をグリーンのメイクアップベースでカバー。
鼻の脇に入れて鼻筋の立体感アップも
「赤みのカバーにはグリーンがイチ押し。
プロセス1で、顔の高く見せたい部分にアイボリーを塗ったあと、小鼻まわりの赤みが気になるようなら、グリーンのメイクアップベースをブラシでなじませてください。
また、眉頭の下から鼻の脇のラインをなぞるように、上写真のようにグリーンを入れると、鼻がすっと通ったような立体感を出すことができます」
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■プロセス3
サイドのフェイスラインに、グリーンのメイクアップベースを塗ります
「私がグリーンのメイクアップベースを塗る場所は、一般的にはシェーディングを入れるところ。
ブラシで放射状にのせて、フェイスラインから耳の前までの範囲(上写真の線の内側の部分)を指でムラなくのばします。
さらに、指に残ったグリーンのメイクアップベースを、首までなじませてください」
赤みやオレンジのくすみのカバーのほか、ほうれい線のくぼみの線などを目立たなくしたいときにも、グリーンのメイクアップベースは効果的なのだそうです!
■広瀬さんが使ったコスメはこれ!
●プリマヴィスタ スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX フレッシュグリーン 25ml ¥3,080(編集部調べ)/花王(2025年4月12日発売)
皮脂によるテカリを防ぎながら日中の乾燥感から肌を守る、プリマヴィスタ独自開発の「オールデイプロテクト処方」。
微粒子のカバーパウダー配合で、毛穴の目立たない明るい肌の質感に整えます。
広瀬さんが使ったフレッシュグリーンは、赤みをカバーして澄んだ肌印象に。
SPF50・PA+++。UV耐水性★。全4色。
製品の詳細はこちら↓
プリマヴィスタ 公式サイト 「スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX」
■プロセス4
2色のメイクアップベースを、指で押さえるようにしてなじませます
「最後に、アイボリーとグリーンの境目がなくなるように、全体を指でなじませます。
このとき、指は横にすべらせず、肌を軽く押さえるようにしてなじませるのがポイント!
指を横にすべらせてこすると、色とツヤがなくなってしまうので要注意」
アイボリーとグリーン、2色のメイクアップベースを使ってくすみを軽減しつつ、立体フェイスを演出するユニークなテクニック。
みるみるうちに広瀬さんの顔が明るく整って、これでベースメイク完了でもいいのでは? と思うくらいです。
■ビフォー&アフターを比べてみると…
Before/メイクアップベースなしの顔(すっぴん)↓
After/「2色のメイクアップベース使い」をしたあとの顔 ↓
明るくトーンアップしているだけではなく、引き締まった顔立ちになっているのがわかります。
シェーディングをしなくても、シュッと締まった顔になれるこのメイクテクニック、ぜひ試してみてください。
この連載では、広瀬あつこさんご本人の顔でメイクアッププロセスを実演していただき、「幸せ顔」を完成させるまでを追っていきます。
次回からもユニークな発想のテクニックの数々を紹介しますので、どうぞお楽しみに!
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/広瀬あつこ 取材・文/中込久理