日本各地の過疎化、人口減少、農業や漁業の衰退などを救うため、その土地ならではの自然の恵みを生かして商品化し、雇用確保や産業活性化を目指す取り組みが、コスメ業界で注目されています。セレクトショップ、ユナイテッドアローズ初のスキンケアブランド「ジュース」は、佐賀県・加唐島のヤブ椿の椿油を、島民が長年受け継いできた技術で抽出しコスメに使用。島の自然を守り環境に負荷をかけない方法も話題に。
加唐島の非加熱圧搾による椿油を配合。「ジュース」のコスメ
ユナイテッドアローズのブランド「ジュース」のコスメが原料とする椿油は、佐賀県・加唐島に自生する日本原種のヤブ椿の種(下写真)から抽出。
島民たちによって設立された工房は、すべて手作業。オイルの栄養価の減少を防ぐため、小さな搾油機でゆっくり圧搾する非加熱圧搾(コールドプレス)方式を採用。高齢者や漁業従事者が多い加唐島と提携することで、地域産業や雇用安定に貢献しています。
3品とも、加唐島のヤブ椿オイルを配合。
植物オイルと精油だけでできた濃密オイル。肌がしっとりなめらかに。顔、体、髪にも使えます。
[右から]ジュース 美容オイル リッチ 60㎖ ¥9,000・手や爪、体に使えるみずみずしいクリーム。
同 エッセンシャルクリーム 80g ¥2,200・唇、手、爪、髪にも使える、とろける潤いバーム。
同 エッセンシャルバーム7g¥1,800
/ユナイテッドアローズ 原宿本店
撮影/河野 望<物> スタイリスト/高橋尚美<物> 取材・原文/國藤直子(STRIPE)