OurAge世代を悩ませる、手の「老け見え」はなぜ起こるのでしょうか? その原因と、改善するヒントをお届けします。
「老け見え」現象別
原因と改善法
カサつき・乾燥
手のカサカサは、ずばり血流の悪さが原因。手は体の末端にあるため、血液が巡らないと水分も栄養も行き届かず、皮膚の機能が落ちてしまいます。改善法は血流を促すことと保湿ケアに尽きます。ハンドクリームやオイルの使い方を工夫してこまめにお手入れを。
手の甲のシミ
顔と同じで、シミは紫外線の影響を大きく受けています。日焼け止めを塗る、手袋をするなどしてガードしていなければ、徐々にシミができるのは当然。コロナ禍で避けられないアルコール消毒のあとも、ハンドクリームを塗ってから日焼け止めを!
骨張った手の甲
骨張ってゴツゴツした印象を受ける手。これはコラーゲンやエラスチンなど、皮膚の構成成分が衰え、ハリや弾力を失ってしまったため。女性ホルモンの低下が大きな原因です。食生活やストレスケアなどで、ホルモンバランスを整えることで改善方向に!
重度の手あれ
仕事や家庭環境で水仕事が多い人は、ハンドクリームを塗る暇もなく、手あれがひどくなりがち。それに拍車をかけるのは、台所洗剤や洗濯洗剤、そしてシャンプー液です。
これらは皮脂を落としてしまうことがあり、乾燥と手あれを促進。台所洗剤は薄めて使う、ゴム手袋を使う、熱いお湯を避け、ぬるま湯にするなどの工夫を。
加藤由利子さんおすすめ
すべてに共通するのは血流不足!
「血流」を促すストレッチ
手に力を入れやすい姿勢で、ゆっくり息を吐きながらグーの形にギュッ、吸いながらパッと開く、を繰り返します
片腕を真っすぐ前に出したら、もう片方で指先を反対側に押し、手首から反らせるようにグーッとストレッチ
できる人はテーブルなどに、イラストのように逆手をつき、背筋を伸ばしながら手首をストレッチ。行うのはイタ気持ちいいところまでにして
教えていただいたのは
加藤由利子さん
Yuriko Kato
日本初の手のケア専門協会「日本ハンドビューティー協会」代表理事。メディア出演、執筆、研修など幅広く活動。著書に『美しい手がすべてを引き寄せる』(青春出版社)
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蓮見則子