医療ジャーナリストの増田美加さんがVIO脱毛を急がねばと思った理由は? また、VIO脱毛にかかる費用や施術できない可能性のある人など、みんなの疑問を、皮膚科専門医の慶田朋子先生に伺いました。
VIO脱毛を決心!
白髪が増えてしまうその前にやらねば!
ランニングや筋トレ、ヨガのときは、ウエアにアンダーヘアが挟まったり擦れたりして痛みます。GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)のケアで、外陰部に保湿クリームを塗ったり、腟に人差し指を入れてオイルで腟マッサージをするときもヘアがじゃま。
それにコロナが収束して晴れてリゾートで水着を着るとき、外陰部が痩せたことで水着がずれ、萎縮したフェムゾーンがアンダーヘアとともに、あらわになってしまったら大変。ならば急がねば。なぜなら、ヘアの色が薄くなったり白髪が増えるとレーザー脱毛ができなくなってしまうから。
早速、慶田朋子先生に連絡しました。「慶田先生はVIO、どうなさっているのですか?」と聞くと「VIO全脱毛しツルツルです。つねに清潔に保てますし、保湿オイルなどの浸透もよく、お手入れもしやすいです」とのお答え。即予約!
専門医に素朴な質問
白髪になったらできない?
「レーザー脱毛は、黒色にだけ吸収される波長のレーザーを照射します。毛根周囲に存在する毛を作り出す組織(毛乳頭や毛包幹細胞)に、熱によるダメージを与えることで脱毛します。ですからヘアの色が薄かったり、白髪だと脱毛できません」(慶田朋子先生)。
私もレーザー脱毛後、しばらくして、薄い毛と白髪だけ生えてきました。でも少しなら、たまにちょちょっとカミソリで剃ればOK。ほとんど気になりません。
VIO脱毛できないのはどんな人?
「光線過敏症(日光アレルギー)の人、激しい日焼け直後の人、照射希望部位に未治療の感染症や炎症がある人、真性ケロイドの人(肥厚性瘢痕<はんこん>)は可能です)などは施術できない可能性があります。
まず医師が診察をして適応の有無を判断します。軽い光線過敏症で湿疹や傷があっても、きちんと治療を受け、肌状態が改善すれば施術OKになることも。アトピー性皮膚炎はレーザー脱毛可能です。心配な場合はカウンセリングで相談されるといいと思います」(慶田朋子先生)
費用はどのくらい?
「レーザー脱毛は、自由診療なので医療機関によって費用は異なります。参考までに私のクリニックでの料金は、Vライン・Iラインともに各1回¥20,000、各5回セット¥80,000、Oライン1回¥10,000、5回セット¥35,000、VIOセット1回¥45,000、5回セット¥180,000です。たぶん平均的な価格だと思います」と慶田朋子先生。
チェーン展開の美容皮膚科、美容外科はもっと安価の施設もありますが、まずは説明をしっかり聞いてから判断を。
温泉で人の目は気にならない?
「温泉で恥ずかしいという人は、最初はVラインだけ残すという方法もありますし、あとでV部分を施術して、全脱毛にすることも可能です。Vを残したい人で毛量が濃い人は、1~2回全脱毛して毛量を調整してから形を整えるときれいにできます」と慶田朋子先生。
私はVIO脱毛を決めたときから、Vを残す気持ちはありませんでした。ないほうがきれいに洗えて清潔だし保湿もしやすい。脱毛してみると、逆に温泉でボーボーなおしもに、目がいってしまいます。
私がナビゲートします
増田美加さん
Mika Masuda
女性医療ジャーナリスト。1962年生まれ。35年にわたり女性の医療、ヘルスケアを専門に取材。自身が乳がんに罹患してからは、がん啓発活動を積極的に行っている
『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)では、自身のフェムゾーン治療体験を赤裸々に紹介
答えてくれたのは
慶田朋子さん
Tomoko Keida
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。皮膚科専門医。レーザー専門医。切らない美容医療に定評があり、VIO脱毛の症例も豊富。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか多数
イラスト/小迎裕美子 取材・原文/増田美加