VIO脱毛の事前準備として自分での剃毛が必要。そのやり方と、全体の流れをご紹介します。
施術準備
剃毛したら、ひしゃげた外陰部にショック!
いよいよ脱毛の施術前夜。事前準備として必要なのは、剃毛だけ。しっかり深剃りすることが必要です。お風呂で泡フォームをつけて、カミソリで剃毛。二度剃りします。閉経してからヘアが細くなり、量も減ったのですぐに終わりました。ところが剃毛後、脱衣所の鏡に映った姿を見て、大ショック。
「エーッ、こんなに萎縮していたの~⁉」。私のイメージでは、30代の頃のように、外陰部にはお山のようなふくらみがあったはず。ところが鏡に映った外陰部は、日に焼けたおじいさんのあごみたいに、黒ずんでひしゃげてしまっていました。
「これでは、自転車のサドルに当たると痛いよねー。ごめんね、私のおしも。もっとケアしてあげるんだった(涙)」
●増田美加さんの流れ
- 申し込み(脱毛できるかどうか、カウンセリング)
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- 自分で剃毛
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- クリニックにて問診票
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- 剃毛状態のチェック
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- 希望すれば、麻酔クリームを外用
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- レーザー照射約10〜15分
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- 冷却
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- 施術終了
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- 今後の施術説明や自宅でのケア
専門医に素朴な質問
剃毛のやり方
「毛抜きでの処理は、照射1カ月前からやめてください。毛を抜くとレーザーが毛根に反応せず、脱毛効果が落ちます。施術前日の剃毛は、4枚刃のレディスシェーバーで深剃りするといいですよ。脱毛効果が高まります」(慶田朋子先生)。
まず長い毛をくるくるねじり1㎝の長さまでハサミでカット。そのあとフォームをつけ、指2本で皮膚を引っ張りながら剃ります。シャワーでさっと流したあと、フォームを足してもう一度深剃りを。
Vは残す? 残さない?
以前はVを残す人が多かったようですが、今はVIO全脱毛の人が増えています。特に若い世代は全脱毛派が多数。また介護脱毛を考えるなら、全脱毛のほうがいいですよね。
「抵抗がある人は最初、Vを残して、あとで脱毛するのもアリ。人気の形はオーソドックスな逆三角形や卵形や楕円形など。水着を着る機会が多い人や下着を楽しみたい人は、面積が少ない細めにする人もいます」(慶田朋子先生)
私がナビゲートします
増田美加さん
Mika Masuda
女性医療ジャーナリスト。1962年生まれ。35年にわたり女性の医療、ヘルスケアを専門に取材。自身が乳がんに罹患してからは、がん啓発活動を積極的に行っている
『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)では、自身のフェムゾーン治療体験を赤裸々に紹介
答えてくれたのは
慶田朋子さん
Tomoko Keida
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。皮膚科専門医。レーザー専門医。切らない美容医療に定評があり、VIO脱毛の症例も豊富。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか多数
イラスト/小迎裕美子 取材・原文/増田美加