天野佳代子さん
1957年生まれ。音楽ライター、美容専門誌「美的」の編集者、「美的GRAND」の編集長を経て、美容ジャーナリストとして独立。豊富な美容知識と経験に裏打ちされた説得力あるアドバイスで大人気に。美容だけでなく、作家や漫画家、作詞家としての経歴もある多彩な才能の持ち主。
美容エディターやライターを経験し、美容のプロとして、さまざまなコスメを試した天野佳代子さんの美肌の結論は「透明感」。67歳には見えない肌作りの基本はすべてここにあるといいます。
「この年齢になると“肌を上げる”とか“ハリ”といったワードに惹かれがちなのですが、私が何より優先させているのが“透明感”です。肌を最も若々しく見せるのは上質な光。その光に必要なのが、肌の透明度です。
毎日のケアに欠かせないのは、最新の美白アイテムと洗顔料。冬でも美白は必ず取り入れますし、洗顔をおろそかにすることもありません。試しに朝だけ洗顔料を使わない時期を作ってみたのですが、やはり肌はさえないイメージ。洗顔でしっかり汚れと古い角質を取り去り、美白アイテムで透明感をプラスすることで、理想の光を放つ肌に整います」
肌の透明感を高めてくれる、今欠かせない美白はこのふたつ
【左】「m-トラネキサム酸」、「4MSK」と無敵の美白成分を配合した美白美容液を代表する名品。「これを使っていたらシミが気にならなくなった、という声も多い美容液。惜しみなくたっぷり使うのが私流です。肌を本当にキレイに整えてくれるんです」HAKU メラノフォーカスEV 【医薬部外品】45g ¥11,000/資生堂
【右】肌の深い部分に落ち込んだ“大人のシミ”に着目した美容液。「もう手遅れ、と言われる大人の頑固なシミにも踏み込んでくれる力強さが気に入っています。気になる部分は特に重ねて使って、すでに2本目。しっかりした手応えを感じています」 ホワイトショット フェイシャルセラム 【医薬部外品】25ml ¥16,500/ポーラ
2ステップで美白を“効かせる”
まず、1〜2プッシュくらいの量を取り、顔全体にむらなくなじませます。「美白コスメは成分や配合技術などが日々更新されているので、その年の“最新”のものにこだわって選んでいます」
顔全体になじませた後あと、気になる部分には必ず重ねづけ。「重ねている部分は、シミやくすみが気になるところや皮膚の薄い目のまわりなど。朝晩丁寧になじませていますが、このひと手間で効果が本当に変わりますよ」
3種類の洗顔料を使い分け、その日の透明感をベストな状態に
【左】「しっかり洗え、あと肌しっとりというところが気に入っている椿油由来の天然成分配合の石鹸。付属のネットがまたすばらしく、泡立ち豊か。気持ちよく洗え、肌の疲れまで取れる感覚です」 椿酵母せっけん 110g ¥2,800(泡立てネット付き)/五島の椿
【中】「毛穴汚れまですっきり洗浄できるのが魅力。これで洗顔していると、毛穴汚れが気にならなくなります」 AQ ラディアンス エアリークリームウオッシュ 125g ¥6,600/コスメデコルテ
【右】「弾力のある泡が、古い角質をしっかり絡め取ってくれます。透明感が足りない日に欠かせない洗顔料」 オルビスユー ドット フォーミングウォッシュ 120g 【医薬部外品】¥2,310/オルビス
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ 取材・文/北林道子