【教えてくれた人】

化粧品成分スペシャリスト。自身の肌あれ経験から、「自分の目で化粧品を選べるようになる」ことを目的に化粧品成分について学ぶ。流行に流されず、主体的にスキンケアやメイクを選べるようになるためのサポートや、外見だけでなく心が軽くなる考え方についてTikTokを中心に提案・発信。一人でも多くの人が“今”に安心でき、“未来”に希望を持っていけるようになることを目標としている。
【教わった人】
ライター・イオちゃん
フリーランスで編集・ライター・出版プロデュースなどを行う50代。初美メアリさんから「50代、30代TikToker女子にメイクを学んで大変身」の連載がキッカケで、昭和メイク→今どきメイクのコツに目覚める。メイク偏差値UP更新中!
初美さんからアイメイクのアップデートを教わるイオちゃん
50代の皆さん、アイシャドウやアイラインの入れ方について習ったことって、ありますか? 私は…ありません!
なのでいつも適当にやっていたのですが、改めて教わるのは楽しいですよ〜。特に、メイクに詳しい年下のお友達を味方につけるのは最強です!
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上品&かわいいがかなう!
エクセルの「リアルクローズシャドウ」
イオ:プチプラコスメマイスターの初美メアリさんが厳選する、大人のためのプチプラコスメ大全!
この連載の第13回に続き、プチプラブランド「エクセル」の名品を紹介します。初美さん、今回の注目アイテムはなんでしょう?
初美:はい! 今回はエクセルの名品、「リアルクローズシャドウ」です。
エクセル リアルクローズシャドウ CX01タッセルミュール ¥1,650/常盤薬品工業
イオ:上品で、かわいらしさもありますね〜。このアイシャドウについて、初美さんセレクトのポイントとは?
初美:定番のコーラル系で、どんな肌色の方にもなじみやすいんです。そして何より、粉質がふんわりしていて発色が強すぎない。目元をやわらかく見せてくれるんです。特に、この4色の中でも、ピンクパールのラメ(上の写真の右上)がかわいい! 大人の目元に華やぎをプラスしてくれます。
イオ:でも…。ピンクって、大人世代には難しくないですか? かわいくなりすぎるような。
初美:それがですね、このピンクは全体に塗るんじゃなくて、まぶたの中央とか目頭に“ちょこんと”入れると、さりげなくツヤと華やかさが出るんです。かわいくなりすぎないんですよ。
大人のまぶたにも優しい“ふんわり発色”の秘密
イオ:ほほ〜。そういえば最近、ドラッグストアでアイシャドウ用の筆を買ったんです!(得意げ) メイク偏差値を上げたくて!
初美:すばらしい♡ おまけのチップだと発色が強くなりすぎることもあるので、ふんわりつけたい人は筆を使うほうがいいですね。50代の方は、ラメがシワに入り込まないほうがキレイに仕上がります。
イオ:シワに入り込むラメ…悲しい…。ただ、いろんな説があるじゃないですか?「指のほうがいい説」とか。でも私は指で塗ると加減が難しいし、筆のほうがラクな気がしました。
初美:そうですね、エクセルのこのアイシャドウの粉質は特に、ぼかしてこそ美しさが引き立ちます。色の境目がはっきりしていると、昭和メイクに見えてしまうので、筆でふわっと、自然になじませるのがポイントです。
イオ:怖い昭和アイメイクについては、この連載の第6回も参照ください!
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4色パレット使いで、目指せ「中顔面短縮」
初美:今日のイオさん、このアイシャドウをつけていますよね? すごく似合ってます! どうやって使いましたか?
イオ:えーと…。
初美流!「リアルクローズシャドウ」の入れ方
A…下まぶたのきわ全体に、細く入れると◎!
B…アイホールにツヤ!
C…上まぶたの中央にちょこんとラメ!
D…二重の部分に陰影! Bと重ねてもOK!
イオ:4色の中で、右下の濃い色Dを二重幅に、左下のオレンジ系Bをアイホールに広げて、ピンクラメCを上まぶたの中央にオン。全部筆でいきました。でも、左上のブラウンAの使い方がわからなかったんですが、下まぶたなんですね!」
初美:はい。左上のブラウンAは、下まぶたのきわ用に使うといいんですよ。ここは筆ではなくチップで、下まつ毛のきわに細く入れるのがポイントです。下まぶたに色を広く入れるとくすんで見えるので、広い範囲ではなく、ピンポイントで入れて「中顔面短縮」をねらいましょう。
イオ:読者の皆さんは、上の写真のアルファベットを参考にしてください! …ところで、出ましたね! 今どきメイクワードの「中顔面短縮」! 最近よく聞くけど、やっぱり大事なんですね。
初美:中顔面、つまり目と口の間の縦幅が長いと、大人っぽく見えるんです。そこにさりげなく色を足すことで、間のび感が軽減されて、縦より横の広がりが強調され、顔の重心もグッと上がるんですよ。
後日、このアイシャドウをつけて、初美さんと再会した日の写メです。「イオさん、自然光の下で見ると、さらにアイシャドウがしっかり発色しています〜。つけてる感とか、ツヤとか!」(初美さん)
イオ:初美さんに、「今日のまぶたの写真、めっちゃかわいいので写メ撮ってもいいですか?(それが上の写真♪)」と褒められて、なんだかうれし恥ずかしでした♡
初美:本当にお似合いでしたよ! 色でごまかすのではなく、ツヤで魅せる。この「リアルクローズシャドウ」はまさに、大人の目元の味方です。アイメイクに苦手意識のある50代の方にも、ぜひ試してほしい名品です!
50代こそ、アイラインを更新せよ!
“抜け感カラー”で目ヂカラ復活
イオ:さて、次の名品は、エクセルの「メロウシェード リキッドライナー」シリーズから、モカグレージュ色です。
エクセル メロウシェード リキッドライナー ML02モカグレージュ ¥1,540/常盤薬品工業
初美:このリキッドアイライナーは、発色の「ちょうどよさ」がおすすめポイントです。目元って、目ヂカラは欲しいけど、発色しすぎるのもNGなんです。なぜかというと、色が濃すぎると、逆に目が小さく見えてしまうので。このエクセルのアイライナーの優しい色み、モカグレージュはそういう意味でもいいなと思いました。
イオ:えっ、濃い色のアイラインは、目が小さく見える!? 聞き捨てならないですが、それはなぜですか?
初美:黒など、発色が強いアイラインは、目のラインを引き締めすぎて、キュッとした印象になるんです。つまり、引き締まりすぎてしまう、ということですね。そのため、目が小粒に感じる、と。 でもこのモカグレージュなら、目元が優しく大きく見えるんです。
イオ:なるほど…。そんな理論があったとは。でも実際、怖くならなかったです! 次の写真を見てください。
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●Before
↓ アイラインなしの目元
●After
↓ アイラインで、優しいぱっちり目に!
イオ:優しい色みでも、アイラインを入れると、目ヂカラが出ますね〜。…やっぱり50代も、アイラインは必要でしょうか?
初美:必要です(きっぱり)。今どきは、絶妙な色のアイライナーも増えているので、むしろ、黒や茶色ばかりを使ってきた50代の方こそ、こういうニュアンスカラーのアイラインをぜひ試していただきたいです!
イオ:そうすると、また新たな自分に出会える…(希望)。
初美:です! 特にこのエクセルのアイライナーのシリーズは、絶妙ラテ系カラーで、 やわらかい印象になるのが魅力です。
イオ:私は初美さんの指導のおかげで、アイラインを使えるようになりましたが…。50代はそもそも、アイラインを使ってない人も多い印象です。が、しかし! アイラインがないと、顔がぼやける! と心しましょう〜。
初美:「難しそう」とか「失敗したら直せない」とか、いろいろな理由があると思うんです。でもこのモカグレージュなら、ガタついても綿棒でさっと直せるし、失敗しにくいですよ。
イオ:初美さんのアドバイス、とてもわかりやすいです。皆さんも勇気を持って、アイメイクに新しい風を取り入れていきましょう〜! ドラッグストアでも、気づいたら「洗剤片手にプチプラアイテムを買っている自分」となりますからね〜!
初美:(笑)ありがとうございます〜。プチプラ目利きとしてお役に立てるよう、頑張ります!
*商品はすべて税込み価格
撮影/藤澤由加 取材・文/井尾淳子
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