更年期の過ごし方のポイントのひとつは「頑張りすぎないこと」

倉田真由美さんと化粧品会社のPRの方が語りあう「更年期ガチ美容」連載最終回。最後に、読者のみなさんにおつたえするのは「頑張りすぎないこと」。

ナビゲーター

倉田真由美さん

美容ジャーナリスト

35年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリストの草分け的存在。女性誌編集部、編集プロダクションを経て独立し、雑誌の美容ページやWEB、PR誌、新聞のコラムなどで執筆活動やコメントを発信。近年は、エイジングケアやQOL全般の啓蒙活動にも力を注いでいる。

今月のアドバイザー
右）青木浩子さん／ニールズヤードレメディーズPR／マーケティング担当

常にパンパンにむくみ、不安だらけ

オーガニック化粧品が好きで、いくつかのブランドでキャリアを積んできた青木さん。

精油やハーブティーが、女性特有のPMSや更年期症状の緩和にいいということは、もちろん理解していました。5年ほど前からは、ご自身いわく「更年期真っ只中」となり、よりそのよさを実感しているそうです。

青木さん：仕事で昭和医科大学医学部の有馬牧子先生にお会いしたとき、更年期の症状は、ほてりやイライラだけでなく、200種類もあるとうかがいました。そして、40歳を過ぎて何となく体調が悪かったら、すぐに婦人科の病院に行ったほうがいいとも。
私の場合は、常に顔や脚がパンパンにむくむようになったこと。また、精神的には、無気力や集中力の低下があって、仕事をしていてもいつも不安が拭えず、何か見落としがあるのでは？とソワソワしてばかりでした。

そこで青木さんは、有馬先生のアドバイスに従い、婦人科へ行ったところ、数値的にはまだ更年期ではないという診断。ですが、プレ更年期のような自覚症状を和らげるため、体内の水分バランスを整える『五苓散』という漢方薬を処方してもらったそうです。

青木さん：漢方薬により、落ち着くときもあれば、そうでもないときもあります。が、飲まないとまた不調になってしまうので、飲み続けています。
そして今も半年ごとに血液検査をして、体調管理を心がています。

更年期世代のための『ウーマンズバランス』

ニールズヤードの愛用者は、40代の更年期世代も多く、「何となく不調なんですが、何を使ったらいいですか?」とショップスタッフに相談する人が少なくなかったそうです。

青木さん：最初は、ショップスタッフがお客さま一人一人の体調をうかがい、ハーブティーやマッサージオイル、パチュリーやクラリセージなどの精油をおすすめしていたのですが、女性の揺らぎに寄り添う精油を厳選しブレンドしたエッセンシャルオイルを作って欲しい、と日本からニールズヤードの本国イギリスにリクエストをして生まれたのが『ウーマンズバランス』です。
当初は、ブレンドエッセンシャルオイルだけだったのですが、のちにマッサージオイルやバスソルト、ボディクリームも作られ、今では世界中で人気のシリーズとなっています。

甘く華やかで、包み込まれるような安心感のある『ウーマンズバランス』の香り。このシリーズに共通しているのは、ローズ、ゼラニウム、フランキンセンス、パチュリー、オレンジ、ベルガモット、マージョラム、クラリセージ、コパイバという9種の精油。

更年期世代はもちろん、PMSの不快感を和らげたり、自分に自信が欲しいときや女性らしさを高めたいときにうってつけです。

青木さん：お風呂上がりの濡れたままの肌に、マッサージオイルを下から上へ、全身になじませます。オイルが肌の水分となじみ、しっとり整うとともに、不安や緊張感を取り放つような香りに癒されます。

ベースに脂肪酸を含むサンフラワーオイルやマカダミアオイルなどを使っているので、美肌効果にも期待が持てます。

頑張りすぎないことを心がけて

青木さん：有馬先生によると、更年期に、仕事と家庭、自分の体調管理を両立させるのが大変になったと感じ、離職を考える方が2割もいて、そのうち1割の方が実際に仕事を辞めてしまうそうです。

以前の自分とは異なる体調や精神状態にとまどい、受け入れられず、自分を卑下したくなるのも更年期。

ですが、それがずっと続くわけではないのも事実です。

青木さん：何をするのも億劫になり、自分ってもっと活動的だったのに後退してしまったのかな、とネガティブになるときもあります。でも今は、できるときはやればいい、と開き直っています（笑）。今日は辛いから、みんなで外食してきて。私は休んでいるから、なんて言っちゃうときもあります。
スキンケアやボディケアも毎日きちんとすべてのステップをしなくては、と決めつけず、頑張れないときは『ワイルドローズビューティバーム』だけをたっぷりつけて寝てしまいます。それでも翌朝はもっちりとした明るい肌になれるので、罪悪感なく手抜きができます。

真面目な気質の人が多い日本人は、弱音を吐けず、頑張りすぎてしまうことがよくありますが、それが必ずしもいいことであるとは限りません。

青木さん：手間を変えずにアイテムを変える、という発想もいいと思います。
私は、麦茶や水の代わりに、『ウーマンズウェルネス』、『インナークレンジング』などのハーブティーを一日1リットルくらいは飲んでいます。これからもニールズヤードの製品を通し、一人でも多くの方々に、更年期の快適な過ごし方を提案したい。無理せずラクして過ごしましょうとお伝えしたいです。

頑張れない日は“できない宣言”をしてみては?　もっとラクに更年期を過ごしましょう／青木さん