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こばやし・ひろみ/美容家。大学卒業後、輸入業、翻訳や企業の通訳業などを経て美容研究家である母・照子と美・ファイン研究所を設立。身近な物を使ったアイデアあふれる美容法に定評があり、次々と生み出すことから「美の発明家」と評される。海外の美容情報にも精通しており、美の目利きとして雑誌、テレビなどさまざまなメディアで活躍中。
(左)
なかごめ・くり/美容エディター。大学卒業後、ショッピングセンターの宣伝・販売促進担当、化粧品会社のPR担当を経て現職に。OurAge連載「キャピッとトキメキ美容レポ」をはじめ、女性誌やウェブでビューティのページを企画・執筆。化粧品会社のウェブマガジン等でも活躍。「大人かわいいものが大好き」な乙女キャラで、コスメはコストパフォーマンスを重視。
どんなアイテムを使うかよりも大切なのが洗顔の“作法”。
しっかり泡立てた“摩擦レス”洗顔が鉄則、すすぎのお湯の温度にも気を配って!
小林 たくさんの人にご自分の方法で洗顔をしている様子を見せていただくんですけど、まず洗顔料をきちんと泡立てていないことが多いですね。中には洗顔料が頬にクリームのようについている人もいて。
中込 肌の上で泡立てようとしているのですね。シャンプーみたいに…。
小林 そうなんです。洗顔は肌を摩擦しないことがいちばん大切。泡で洗わないと肌に摩擦を与えますし、洗顔料を長く肌にのせてしまうので潤いが奪われてしまいます。
中込 今まで雑誌の洗顔特集で、「洗顔料は手で泡立てて、泡を肌で転がすように洗いましょう」とさんざん書いてきているんですけど残念です。

小林 熱いお湯ですすいでいる人も多いです。すすぎのお湯の適温は34~38℃。高温ですすぐと潤いまで洗い流されてしまいます。
中込 少し冷たいと感じる温度かもしれません。洗顔だけではなくて、クレンジングをすすぐときも同じですね。
小林 クレンジングは肌に優しくメイク汚れを簡単に落とせるもの、洗顔料は泡立ちのいいものを選ぶのもポイントです。泡立ちのいい洗顔料は泡切れのいいものが多いですから。
そんな小林ひろ美さんがおすすめするクレンジング&洗顔料は…

イプサ クレンジング クリーム EX 150g ¥3,630/イプサ
高い洗浄力でメイクや不要な皮脂をスピーディに落とすクレンジング。柔らかなクリームが肌のきめに密着したメイク汚れになじみ、マッサージ感覚ですっきりと落とせます。肌の水分を閉じ込めて潤いを守る、イプサ独自のウォーターホールドEX処方。しっとりした洗い上がりで、ふっくら明るい肌へ導きます。

カネボウ コンフォート ストレッチィ ウォッシュⅡ 130g ¥6,050/カネボウインターナショナル
美容液に配合されている保湿成分を贅沢に入れた洗顔料。汚れ落ちと肌への優しさを両立したきめ細かく濃密な泡が、肌のバリア機能を守りながら余分な汚れだけを吸引して落とします。さっと流せて、すすぎによる負担も軽減。洗い上がりの肌を潤いヴェールが包み、肌が水分を抱え込む力をサポートします。
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小林 イプサのクレンジングクリームはまろやかなテクスチャーで、肌に負担をかけずにメイク汚れがしっかりオフできるところが好き。敏感に傾いたときでも安心して使える処方です。
中込 私はオイルクレンジング派ですけど、肌が揺らいでいるときはやっぱりクリームタイプを選びますね。
小林 KANEBOの洗顔料は弾力のある泡が立って、こすらずに汚れがオフできるので、まさに摩擦レス。洗い上がりの肌もしっとり感があります。
洗顔はTゾーンから泡をのせて!
“時間差洗顔”で肌の乾燥が防げます
小林 どんな洗顔料を使うにせよ、泡を肌にのせている時間は1分までにしてほしいですね。Tゾーンから洗うようにすると、Uゾーンとの時間差が30秒ほどできるので頬や目まわりの乾燥を防ぐことができておすすめです。
中込 私はそれ、30代のときからやっています。若いときはオイリー肌だったから、Tゾーンから洗う習慣が身についていて。正しい方法は、手に覚えさせるといいですよね。

そんな中込久理さんのお気に入り泡洗顔料は…

Itoguchi モイストリッチフォーム 150ml ¥3,850/きものブレイン
稀少な「みどりまゆ」由来のシルク成分を配合した泡洗顔料。「みどりまゆ」は絹糸用に生産される白まゆよりもシルク成分(セリシン、フィブロイン、フラボノイドなどの保湿成分)の含有量が多いのが特徴です。マシュマロのような濃密泡が肌を包み、不要な汚れを落としながら潤いをチャージ。シダーやオレンジ果皮、パルマローザなどをブレンドした、森林をイメージした香りです。
中込 この泡洗顔料はもっちりした泡がポンプから出てきて、本当に優しい洗い心地なんです。洗顔したあとの肌もしっとりしていて、すぐスキンケアしなきゃっていう危機感がないので、お風呂で洗顔する人にもおすすめ。
小林 香りもよさそうですね。泡洗顔料は私もおすすめです。
洗顔って、集中してやらない人が多いんですよ。テレビを見ながらメイクを落とすとか。「落とすケア」は、“ながら”でやってはダメ。漫然コースは老けるコースなんです。集中して洗顔するときのコツは、深呼吸をしてみること。そうすると、酸素をうまく取り込むことができるんですよ。
中込 好きな香りの洗顔料を使うと、自然に深呼吸してみたくなるかもしれませんね。私も今日から実践してみたいと思います。
肌にダメージを与えないように、優しく洗顔。そうすれば、あとに使うスキンケアの入りもよくなります。毎日やっている洗顔の方法がエイジングケアになるのだと心得て。
撮影/横山翔平(t.cube)<人物> ヘア&メイク/広瀬あつこ スタイリスト/程野祐子(小林さん分・スタイリスト私物) 取材・文/中込久理


