hair donation
切った髪を病気の子のウィッグに
「ヘアドネーション」 を 知っていますか?
春を前に、長い髪を切ってイメチェンしたいと思っている方、そ の髪を"ヘアドネーション"に役立ててみませんか?
「ヘアドネーションとは、いわば髪の毛のボランティア。病気やケ ガで髪の毛を失った18歳以下の子どもたちに、無償で医療用ウィッ グを提供する活動です。日本では、大阪市にある「ジャパン・ヘ ア・ドネーション・アンド・チャリティー(JHDAC)」が2009年か ら活動を始めています」と話すのは、東京・二子玉川にあるヘアサ ロン「55JET ai HAPPY HAIR MAKE」オーナーの當間紀之さん。 當間さんは3年前、「店が20周年を迎えた記念に何か社会貢献をし たい」と考え、JHDACの賛同美容室に加わったといいます。
「寄付していただく髪の条件は、31㎝以上の長さがあり、引っ張っ ても切れない強さがあるということだけ。白髪やくせ毛だったり、 パーマやカラーを施した髪でも大丈夫です。31㎝以下でも寄付はで きますが、不足しているのは31㎝以上の髪なので、できるだけ長い 状態で協力していただけるとうれしいです」(當間さん)
當間さんの美容室でヘアドネーションをした人は、当日のカット 料金が20%オフになるうえ、次回の来店時にも割引に。週末ともな れば3~4人がヘアドネーションのために訪れ、中にはかなり遠く から来る人もいるとか。今回はボランティアの趣旨に賛同した東洋 医学ライフクリエーターの島田淑子さんと、お友だちである小長谷 裕子さんの"断髪式"を取材させていただきました。
「年齢的に長い髪の維持は大変ですが、この日のために頑張りまし た(笑)。自分の髪が誰かの役に立つのはとてもうれしい。今日カッ トしたら、また数年後の寄付に備えて伸ばします」(島田さん)
「ここまで長くしたのは生まれて初めて。1年半前に島田さんに誘 われてヘアドネーションを知りましたが、よく献血をしているので 同じ感覚ですね。私もまた伸ばして寄付したいです」(小長谷さん)
昨年、JHDACから子どもたちに提供されたウィッグは57体分。 1人分の毛束から使用できる髪の毛は半分以下で、ウィッグひとつ を作るには同じ髪質・色合いのものが20~30人分必要なのだそう。
「賛同してくれる人や美容室が増えれば、それだけ多くの子どもた ちにウィッグが届けられます。ぜひご協力ください」(當間さん)
■賛同美容室のリストはこちらに。NPO法人ジャパン・ヘア・ド ネーション・アンド・チャリティー https://www.jhdac.org/
55JET ai HAPPY HAIR MAKE
DATA
東京都世田谷区玉川3-4-2 ベルフラット玉川2F
☎03-3707-3236 x
平日11:00~19:20(カット最終 受付)、土曜10:00~18:20(同)、 日曜10:00~17:20(同) ㊡火曜
撮影/小山志麻 取材・文/上田恵子