マイエイジ世代にとって、憧れの女性である黒田知永子さん。
素敵に年齢を重ねるための、秘訣とは?
最終回の今回は、食にまつわるお話を教えていただきました。
外食が続いたら、
手作りの具だくさんスープでリセット
意外な野菜を入れて
新しい味噌汁の味を発見
「食べることが大好き。お米もパンも大好きです。おいしいものを食べるって、それだけで幸せ」という黒田さん。それでも、ここ数年は、食べすぎには気をつけるようになったそう。
「外食が続いたら、極力野菜中心の手作りの食事で調節しています」
そんなリセット食の基本は、野菜たっぷりのスープやお鍋。そのよりどころとなったのが、料理家の土井善晴さんが提唱する「一汁一菜」。一汁一菜とは、ご飯を中心として、汁(味噌汁)と菜(おかず)それぞれ1品を合わせた和食の原点ともいえる食スタイル。そして、味噌汁を具だくさんにすれば、それで十分「一汁一菜」という考え方。
「いちばん好きなのは、トマトの入った具だくさん味噌汁。トマトは野菜の中でもいちばん好き。これに季節の野菜を加えて。ポイントはベーコンとにら。トマトの酸味にベーコンのコクとにらのパンチが効いておいしいです。味噌汁というより、味噌スープのような感じなので、朝食にトーストとコーヒーと一緒にいただくことも」
この日使用したのは、米麹の割合が高い、よしのや善光寺みそ。味噌は旅先で購入することも多く、京都に行ったときは必ず、紅麹味噌を買って帰るそう。
「数年前にタンパク質の必要性を実感してからは、お肉はよりいっそうしっかり食べるようにしています。卵も毎日1個は食べるようにしていますし、毎日のプロテイン摂取も心がけています。更年期以降の女性は十分なタンパク質が必要。愛犬とろろとのお散歩前の朝イチのプロテインは、もはや私の日課です!」
Food
お手製の、トマトの具だくさん味噌汁。主役のトマトに、ベーコン、パプリカ、じゃがいも、しめじ、にら。「だしはかつおです。最後に卵を1個落として。冬になったらかぼちゃもおすすめ」。
大きめの輪島塗の椀は角偉三郎作。器好きの黒田さんらしい素敵なコーディネート。
撮影/浅井佳代子 ヘア&メイク/福沢京子 スタイリスト/佐伯敦子
取材・原文/大野智子