マチュアな美しさやグレイヘアで町を颯爽と闊歩するマダムたちの存在感が増す昨今。そのおしゃれぶりや着こなしを取り上げた本も目立ちます。
集英社では、この4月2日、2016年3月に発刊した「ずっと美しい人のマイ・スタイル」の続編を出します。
題して
「ずっと美しい人のおしゃれスタイル」
着こなしをスナップ的に見せるのではなく、経てきた人生も透けて見えるご自宅での取材を敢行。インテリアも含めたひとりひとりの大人のおしゃれを存分に紹介しています。31人の登場人物の中のおふたりを紹介します。
トップを飾るのは有名デザイナー松田光弘氏夫人の松田啓子さん。
60代後半にもかかわらず、アズディン・アライアのミニワンピースにサイハイブーツのいでたちのスタイリッシュでカッコイイこと!
「大好きなアライアを着こなすため、体型には常に気をつけています」
特徴的なヘアスタイルは80年代、ニューヨークに暮らした頃に有名ヘアスタイリスト須賀勇介さんがデザインしたカットをその後もお弟子さんが受け継いで、ずっと継続。時代を経ても変わらない、啓子さんのモードな印象の決め手のひとつとなっています。
東京、パリ、ニューヨーク、と日本のデザイナーが続々と登場し、世界へと討って出たファッションの黎明期に活躍した松田さんのパートナーである啓子さん。今も変わらず、スタイリッシュにモードを楽しみ、人生を謳歌していらっしゃる姿は後輩女性として憧れのロールモデルであり、年を重ねることが怖くなくなる、そんな頼もしい存在です。
次は芸能界一のおしゃれ上手な方をご紹介します。
芸能界一のおしゃれ上手、 浅田美代子さんの取材では、東京から車で一時間のビーチハウスにお邪魔しました。運転が大好きという浅田さんのミニトリップの足はクラシックな車体のバンデンプラス・プリンセスの改造車。お伴は可愛い4匹の犬たちです。海に向いたデッキで波の音を楽しみ、気の置けない仲間が集まっての食事など、このビーチハウスでの時間は、好きな物だけに囲まれて、ゆったりと豊かに流れていく大切なひとときとか。
ところで浅田さんの生活には女優業と並んで大切なことがあります。
「うちに来た時期は違いますが、この子たちは全員保護犬です。保護しなければ殺処分になる寸前で引き取りました」
浅田さんが現在、女優業と並行して、「動物愛護法」改正を目指す活動に精力的に取り組んでいるのは有名な話。
「ものいえぬ生き物が人間の身勝手で傷つけられているのはおかしい」
チャリティオークションを開催したり、すでに15万人もの署名を集めるなど、その取り組みには注目が集まっています。
ともすれば自分優先で日々を送りがちな私たち。浅田さんのように、当たり前にするべきことに取り組める心の余裕を持つことの意味を、改めて考えされられます。女優という仕事を愛し、おしゃれや暮らしを楽しみながら、社会のあり方について自身の信念を貫いて生きる、その美しい生き方にエールを送ります。
2018年4月2日発売
暮らしも着こなしも大人カッコイイ!
ずっと美しい人のおしゃれスタイル
定価1500円+税
集英社