突然だが、以下の項目にあなたはいくつあてはまるだろうか。
1 旅行のお土産におまんじゅうや羊羹を買ったり、自分でも以前より食べるようになった
2 伝統芸能を見るとすんなりと楽しめる
3 昔ダサい! と思ったバンドの歌詞が心に沁みる
4 薬の箱の裏の説明書きが老眼鏡をかけても読めない
5 喪服のワンピースのジッパーが苦手だ(結果、着物に着替えたり)
6 人込みで上手くよけて歩けない。人との間合いが上手くとれない
7 旅行の待ち合わせ場所が不安で前もって下見してしまう
8 そういえば、バスや電車で席を譲られるようになった
9 カレンダーをめくり忘れ、先月のカレンダーで予定をたてたことがある
10 毎日のルーティーンすら忘れてしまう
(いつもつけているリングつけ忘れ、メイクし忘れ)
11 すっごくいい! と思って買ったもの、家に帰ると同じものがある
(調味料や洗剤の2度買い、3度買い)
7つ以上あてはまる人は、ずばり「人生のエベレスト期」に突入している!
「人生のエベレスト期」とは? 次のページでご紹介します。
「人生のエベレスト期」とは?
お年頃なら気になるこの言葉、『ババアはつらいよ アラカン・サバイバルBOOK』(集英社)に載っていたもの。55歳をすぎたあたりからやってくる、人生の思春期ならぬ、「思秋期」なのだとか。思秋期? 思春期なら聞いたことあるけど、という人は必読。ツラいことが多くなったなあ、とうすうす感じていたことが、誰にでも起こるものなんだ、と安心できるはずだ。
実は2017年の年末、58歳の私はものすごく疲れて、化粧をして出かけることはおろか、掃除をするのもイヤになったんです。何かしたいという欲がまったくなくなっちゃった。
~中略~
振り返ってみると、このものすごい疲れの前兆は、55歳ぐらいから始まっていました。根性でなんとかなるレベルを超えた、大きな山がきていたんです。
いわば人生のエベレスト期。
処方された女性ホルモンジェルを塗っても体中がカサカサしている感じだし、老眼も進むし、それまでできたことが少しずつできなくなるんです。薬瓶の文字が読めなくなり、ハイヒールを1時間くらいしか履けなくなり、手の指が脂不足でいくらこすってもスマホの画面が反応しなくなったり(笑)……。
いま考えてみると、50歳なんて、全然ラクでしたね。52歳でもまだまだ。
55歳になると、肉体的なことだけでなく、精神的にもダメージがきます。
なぜか悲観的になるし、その一方で感情の起伏が激しくエキセントリックにもなります。だから人に迷惑をかけないようにと、外出せず、家にこもりがちになることも。
思春期ならぬ「思秋期」ですね。冬の一歩手前。
そんなふうに考えると、55歳は、女性の新厄年といえるかもしれません。
<本文より>
どうだろう。あなたも思い当たることばかりではないだろうか?
スタイリスト歴30年以上を誇る地曳いく子さんが直面した人生のクライシス。これこそが「人生のエベレスト期」というわけだ。
おしゃれのプロであるスタイリストが感じた人生の冬、一歩手前!
では、どうやって彼女はこの「人生のエベレスト期」を乗り越えたのか?
その答えが8月末に出た、漫画家の槇村さとるさんとの共著『ババアはつらいよ アラカン・サバイバルBOOK』だ。
『ババアはつらいよ アラカン・サバイバルBOOK』
槇村さとる×地曳いく子著 定価本体1300円+税 集英社
ファッションのプロらしく、アラカン世代のおしゃれのヒントに触れつつも、
How to Live(生き方)、How to Love(パートナーとの関係)、How to Wear(おしゃれ)の3つのパートで、人生のもやもやを解決する。これはもう、迷えるアラカン世代に向けた“生き方本”だ。地曳さんの厳しくも温かな金言と槇村さんの楽しいイラストが満載。二人のパワーで、あなたも無事エベレストを征服できるはず!
文/『ババアはつらいよ アラカン・サバイバルBOOK』担当編集者