あの今治タオルとヘアメイクアップアーティストの中野明海さんのコラボが実現! 美容の観点から徹底的にこだわった「肌と髪にとことん優しいタオル」4種が完成したそうですよ!
「今治タオルが産地ブランドとして認知された今、次はメーカーごとの個性をアピールする段階と考え、コラボレーションプロジェクトを始動させました」とは、『今治タオル再生プロジェクト』のトータルプロデュースを手掛けるクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さん。
その第一弾として審美眼を持つプロであり、業界でもタオルフェチとして有名な中野明海さんに監修をお願いしたのだそう。
「いざタオルづくりが始まると、中野さんのタオルへのこだわりは予想を遙かに超えていました。発売予定日に間に合わなくなったほどです(笑)。でも、そのおかげで各メーカーの強みを最大限に引き出せたのです。ここまで品質に踏み込んだプロジェクトは、なかなかないと思います」
中野さんのこだわりに応えた4社のタオル
今回のプロジェクトでは、今治タオル工業組合に加盟している105社の中から4社をセレクト。中野さんは「吸水性が良く、羽のように軽くて肌が敏感な人にも優しい肌触りのタオルが欲しい」と伝えたそう。
色は基本の白と、肌がきれいに見えるアッシュピンク、使い込むほどに風合いが出る青みグレーの3色。「ポイントメイクでも、あえてくすみカラーを使うことで、肌をトーンアップしてくれますから」と中野さん。色のセレクトもまさにヘアメイクアップアーティストならでは!ですよね。
同じ要望に応えながらも、素材や加工の違いなどから4社それぞれに表情の違うタオルが完成しました。10月31日(水)より、今治タオルオフィシャルショップ4店舗と公式オンラインショップで販売中です。早速、それぞれの特徴をご紹介します。
〈大成タオル〉とっても柔らかくて軽くて薄い!
ミニバスタオル¥4,000、フェイスタオル¥2,000、ウォッシュタオル¥1,000(税別、以下同)
認証番号:第2018-1998号
通常の糸の半分の細さの糸を採用。しかも綿を撚(よ)らずに糸にした無撚糸(むねんし)にしているので、とても柔らか。サンプルを12種類作り、社内で検討した後に中野さんに見て触ってもらい、最終的にパイル長を長くして、とびきり質感の良いタオルに仕上がったのだそう。
「髪の毛をちょっと巻いたり、半身浴の時に首に巻いたりするのに便利な薄さです。絞るのもラクで乗せても軽いので、ホットタオルにも」
〈オリム〉肌摩擦を極限まで軽減
ミニバスタオル¥3,300、フェイスタオル¥1,700、ウォッシュタオル¥900
認証番号:第2018-1999号
「どんな使い方をしても肌を傷つけない」ことを追求し、肌モデルとしてゼラチンに摩擦を加えてマイクロスコープで傷を確認する検証も行ったそう。肌あたりの悪いティッシュで鼻をかむと鼻が赤くなるのと同じ原理として、同社として初の物理的なアプローチに挑んだのだとか。通常より細いパイル糸を密度を高めた織り方にすることで、より肌に優しい使い心地に!
「これがパイルなの?というくらい、とにかくなめらかでふっくらしています。優しさにとことんこだわっていて、すごく上質な、これこそ化粧コットンのような質の良いタオルが出来上がって感動しました」
中野さんは、実際に愛媛県今治市にある工場も訪れてタオルが作られる工程を見学したんですって。
「糸の1本1本にあらゆる加工が施されていて、それを巻いて、織ってと果てしない工程が続き、その中にさまざまな技術が取り入れられています。タオルづくりに対する皆さんの想いに感動して涙が出そうになりました」
あと2社のタオルの特徴は、次のページで!
〈村上パイル〉クッション性も吸水性も抜群
ミニバスタオル¥2,500、フェイスタオル¥1,800、ウォッシュタオル¥800
認証番号:第2018-1956号
空気層を含んで繊維が絡み合う構造にしたパイル糸を使用することで、柔らかくボリュームがあり、毛羽落ちのしにくいタオルが完成。「インスタ映えするように」という中野さんからのアドバイスにより、パイル長を伸ばし、織り上がった後にキャノン加工(ブラッシング)を施すことで弾力性を高めたのだそう。
「洗えば洗うほど柔らかく膨らむようなふんわりしたタオルです。吸水性に優れているので、髪の毛量が多い人や体が大きい男性にもおすすめです」
〈渡辺パイル織物〉ふわふわ質感のオーガニックコットン
ミニバスタオル¥3,000、フェイスタオル¥1,500、ウォッシュタオル¥800
認証番号:第2018-2015号
素材にとことんこだわり、パイル糸にオーガニックのインド産超長綿を使用。塩素や苛性ソーダを一切使用しないという、製造工程でも人にも環境にも優しいことを徹底。抜群の吸水力と柔らかさに加え、独特のシルクのような手触りとふんわりと柔らかな風合いが魅力。
「オーガニックが好きな人にはもちろん、モコモコした羊のような加工は女性ならみんな好きだと思います。柔らかくどこにも引っかからないような質感です。また、タオルの表情は端の処理でも大分変わりますから、洗ってヨレた後も素朴になるフリンジにもこだわりました」
シーンで使い分けても!
さて、皆さんはどのタオルが気になりましたか? 中野さんは昔はホテルにあるような大きなタオルが好きだったものの、今は軽くて優しくて柔らかくて、自分にも子どもにも使えるものが好きになってきたのだそう。確かに大きいタオルは保水性が高いけど、吸水すると重くなったり、洗濯が大変ですものね。
個人的には、渡辺パイル織物の手触りにウットリ。洗顔後にこのタオルを使うだけで優雅な気持ちになれそう〜と思いましたが、実はどれも甲乙つけがたいのが本音。色合いには統一感があるし、シーンに合わせて使い分けるのも贅沢な幸せが味わえそうです。
左から、今治タオル工業組合の井上裕基理事長、佐藤さん、中野さん、各メーカーの担当者さんです。
「使っている時も置いてあるだけでも心豊かになれる色味」「掛けてある姿もおしゃれに見えるタオル」、さらに「水を吸った後も濡れた感じがしない」など、従来とは違う観点に驚かされたと言いつつも、それをクリアするためにどう工夫したのかを熱く語る皆さんの表情がとても晴れやかなのが印象的でした。
公式サイトでは、中野さんのインタビューや中野さん特別監修の「肌と髪にとことん優しいタオル」〈美容シーンでの使い方〉動画も紹介されています。毎日のきれいに役立つアイデアを早速取り入れてみてくださいね!