全国に352店舗を構え、お薬を渡すだけじゃなく、病気にならないための正しい情報発信にもチカラを入れているアイセイ薬局。
1つの症状にフォーカスしたヘルス・グラフィックマガジンも年4回(1月・4月・7月・9月の各15日)発行し、今までに取り上げたテーマは「眼精疲労」「冷え性」「ストレス」など。OurAge世代が気になるものばかりですよ。
専門家の監修のもとに、有益な予防医療情報、セルフケアに役立つ健康情報などが紹介されています。
現在配布中なのが「内臓脂肪」をテーマにしたこちら。おなかの脂肪が苦しそうな顔に見えるインパクトのある表紙です。
アイセイ薬局283店舗ではヘルス・グラフィックマガジンと連動した「ヘルスケアショップ」も展開。現在は「内臓脂肪」対策におすすめの機能性食品、特定保健用食品などが並び、気になるものがあれば薬剤師さんがアドバイスをしてくれます。
男性も女性も、アラフィフ以降こそメタボに注意!
さて、内臓脂肪とは、皆さんご存知の通り内臓に蓄積した脂肪で、過剰な状態が内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム=通称メタボ)です。
平成26年の「厚生労働省白書」によると、男性では50歳以上になるとほぼ半数がメタボの疑いがあり、女性も40代より50代、60代と歳を重ねるにつれメタボの疑いがある人が増えているとされています。
自分が太っているかどうかは体重で判断しがちですが、気をつけたいのは、体重や見た目が標準でも、実は「内臓脂肪はたっぷり」という“隠れ肥満”。
一番正確に測れるのは腹部のCT検査ですが、健康診断などでは男性は腹囲85cm以上、女性90cm以上が予備軍と判断され、近頃は内臓脂肪が測定できる家庭用体組成計も増えていますよね。
そんなメタボを放置していると、動脈硬化を経て脳卒中や心疾患、糖尿病合併症などのリスクが高くなってしまうから大変!
では、メタボが深刻になる前に自分でできる対策とは? 同マガジンで監修を担当した先生など、さまざまな角度から「内臓脂肪」に関連したお話を伺うことが出来ました。次のページでご紹介します。
おいしいモノをガマンしなくても内臓脂肪は減らせる!
内臓脂肪が蓄積してしまう原因は、ズバリ、食べ過ぎと運動不足です。「食生活では少しずつカロリーを減らす工夫が、ダイエット成功の近道」とは、『おいしい健康』の管理栄養士、北村文乃さん。
『おいしい健康』は、管理栄養士が監修した低カロリーメニューや生活習慣病対策のレシピなど7,000品以上が紹介されているサイトで、スマホ用のアプリもあります。
「好きな食べ物をガマン!となるとなかなか続かないものですが、例えば豚肉をカリッと焼き上げることで揚げ調理にするよりカロリーは控えめになり、満足感も得られます」
『おいしい健康』には、「内臓脂肪を落としたい」というカテゴリーがあり、その中に「豚肉のカリカリ焼き」レシピが紹介されています。
「皮下脂肪はいわば定期預金型で、余分に付いてしまった分を消費するのはなかなか難しいもの。でも、内臓脂肪はエネルギーを一時的に貯蔵する普通預金型です。つまり、内臓脂肪は消費されやすいという性質を持っています」
消費されやすいと聞くと、「よし! 早速食事に気をつけよう?」と俄然ヤル気になってきますよね。
食べすぎを防ぐために「脳」も味方に付けて
さて、「消費されやすいと聞いたら頑張れる気がしてきた」というのは「脳」と関係しています。
そんな「脳」と食事について説明してくださったのは、東北大学 大学院文学研究科 心理学研究室 教授の坂井信之先生です。食行動の心理学を専門とし、「脳を騙していかに幸せになるか」という研究をしているそう。
「おいしいといつもより食べてしまったり、食べ物の香りで空腹を感じてしまうのは脳が勘違いを起こしているため。無意識のうちに食べ過ぎてしまう恐れがあります」
スライドにある設問を早速チェック。
・ 食べ物がおいしいとき、いつもより多く食べてしまう
・ おいしそうなものを見たり匂ったりすると、それを食べたくなる
・ お菓子売り場の前を通りかかったら、おいそうなものを買いたくなる
・ 他人が食べているのを見ると、自分も食べたくなる
・ 匂いがよく、おいそうに見える食べ物だといつもより多く食べてしまう
「まったくない」1点、「ほどんどない」2点、「ときどきある」3点、「しばしばある」4点、「いつもある」5点で合計点を出し、女性は17点以下なら安心、20点以上は要注意とか。
「食べ物が近くに置いてなければつまみ食いは半分に減り、引き出しの中など見えない場所にしまえば2/3に減ります」。確かに、そうかも! テーブルに置いたままのおやつって、お腹が空いていないのについ手を出したくなっちゃうし、なくなるのが早い(汗)
「食料品の買い出しは空腹の時ではなく食後に行けば買い過ぎを防げます。また、食べる時は大皿にたくさんの量を盛り付けるのではなく、食べる量だけを小皿に。おかわりするのが面倒になるため、食べ過ぎ抑制につながります」
大皿には1つのお料理をいっぱいではなく、いろいろな料理をちょっとずつ1人分の量を盛り付ける。これが視覚的に脳を騙す幸せな方法というわけです。
残るは、運動についてです。次のページへ!
内臓脂肪を燃やすなら、お腹より背中の筋肉!?
運動についてレクチャーしてくださったのは、「東急スポーツオアシス」エクササイズディレクターの井上敦基さんです。
「内臓脂肪というと、お腹まわりの筋肉に注目しがちですが、背中の筋肉を鍛えるほうが効果的です」
「その理由は3つ。まずは、脂肪燃焼を促す『褐色脂肪細胞』が首回りから背中に集中していること、背中は大きな筋肉なので効率よく代謝アップができること、さらに猫背などの姿勢改善がぽっこりお腹を防ぐことにあります」
PCやスマホなどの普及からストレートネック、猫背が増えていると言われている現代。背中を鍛えることは、内臓脂肪対策にも美しい姿勢のためにも役立つのです。
「東急スポーツオアシス」が監修した、オフィスでも実行できる背中を鍛えるエクササイズがヘルス・グラフィックマガジン「内臓脂肪」で紹介されています。同マガジンはアイセイ薬局や「東急スポーツオアシス」、クリニック・病院、公共図書館など約600カ所に置かれていて、下記の公式サイトでも全ページを読むことが出来ます。
来年1月に発刊する号は「肩こり/腰痛」がテーマだそう。う〜ん、これも気になりますよね! ヘルス・グラフィックマガジンは定期購読サービスも実施中です。