幼かった頃、家にあった洗たく機は二槽式でした。脱水層に移し替える必要があり、時間もかかりましたよね。
1980年代から全自動式が主流になり、現代ではそこからさらに進化して、乾燥機能も付いた縦型式、ドラム式とお洗たくはグンと時短でラクになりました。
何かと忙しい毎日を送る現代人だけに、手間がかからなくなったのは本当に助かります。でも実は、今のお洗たくに満足しているかというと・・・
花王の調査によると、「満足している」と答えたのはたったの9%と、驚くほど低い現実があったのだそう。その不満の原因は
汚れ・ニオイ・菌が残っている
例えば、エリに付いた日焼け止めや、ファンデーションの汚れが今ひとつ落ちない。機能性インナーに付いたニオイが落とし切れてない…。「わかるわかる!」と頷いている人は、きっと私だけではないはず。
「その理由には、現代のお洗たく環境が変わってきたことにあります」とは、花王 ファブリックケア事業部長の中尾良雄さん。
その1
現在、多くの人が愛用する吸湿速乾や保温効果などを持つ機能性インナーや、形状記憶シャツは化学繊維(ポリエステル)製品。〈油になじみやすく水をはじきやすい〉という性質があるので、洗うと油汚れは繊維表面に濡れ広がります。そのため、洗浄力が高い洗剤でも、木綿製品の汚れ落ちと比較すると半分以下の威力しか発揮できていないのだそう。
その2
さらに、衣類に付いてしまう今どきの油汚れは、皮脂だけでなく〈エリに付いた日焼け止めや、ファンデーション〉のように肌を経由して付着する油汚れや、制汗剤やフレグランスといった衣類に直接吹き付けるスプレーなど、多様化しています。
その3
今どきは週末などにまとめ洗いをしたりつめ込み洗いをしたりと、1回分の洗たく量が多くなりがち。それを少ない水で洗うドラム式でお洗たくを続けたら…。利点のはずの〈節水〉機能が、洗浄力をグンと低下させていたのです。しかも、汚れを落としきれないままお洗たくを繰り返すことで、汚れはどんどん蓄積。「インナーが黒ずんできた」「肌触りがゴワついてきた」などは、まさに汚れ蓄積の証拠だったというわけです。
では、そんな三重苦の汚れはどうしたら? 次のページに続きます。
洗剤に使われている界面活性剤は、化学構造でいうと、油になじむ部分の〈親油基〉と水に溶ける部分の〈親水基〉を併せ持っています。親油基が長ければ洗浄力は高くなりますが、その分水に溶けにくく洗剤としては機能を発揮できません。いわば、トレードオフの関係が今までの常識でした。
花王は、そんな常識を覆す画期的な洗浄基剤「バイオIOS」を新たに開発したんですって!
「バイオIOS」は、〈親油基〉を長くして枝分かれさせたことで、油になじみやすく、それでいて〈親水基〉を内側にしたので、トレードオフにならずに水への溶けやすさもキープ。しかも、低い温度でも溶けやすいという唯一無二の特性もあるそうです。
この新たな技術のすごさは、YouTubeの花王動画チャンネル内で「花王 アタック ゼロ洗浄 汚れ落ち実験」として公開されています。化学繊維の布に付けた油汚れが、気持ちいいくらいに引き離されて落ちていくんですよ。今までの蓄積汚れはもちろん、ニオイの原因となる汚れも落とし切るので、イヤなニオイからもこれ1本で解放されるという画期的な製品なのです。
花王史上最高の洗浄基剤「バイオIOS」を主成分とする『アタックZERO(ゼロ)』は4月1日(月)に新発売。また今回、新たなラインとして発売となるドラム式専用(右側)には、衣類の再汚染(黒ずみ)防止の節水対応ポリマーも配合されているプレミアム処方。少ない水でたたき洗いを行うドラム式洗たく機でもしっかり汚れを落とす処方設計なのです。それぞれ、ワンハンドプッシュタイプと、本体から選べます。
このワンハンドプッシュも画期的ですよ! 洗たく物の量に合わせて、例えば縦型で水量30Lなら2プッシュ(10g)、45Lなら3プッシュ(15g)というように、親指でちょいちょいっとプッシュする回数で洗剤の量を自由に調節できます。
汚れもニオイも、洗剤残りもゼロ!と今までの洗浄の概念を覆す『アタックZERO』。かなり気になる新製品ですよ!