去年『アリー/スター誕生』(http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/)が公開され、数々の映画賞にノミネート&授賞して以来、ハリウッドでそして世界中で一番目立ってる“女優”になった レディー・ガガ。ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネート(ベスト・オリジナル・ソング賞受賞)に続きアカデミー賞主演女優賞候補にもなり、グラミー賞でも3部門で授賞。秋まで続くラスベガスでのショーも大評判で 怖いもの知らずに前進するレディー・ガガ。
ゴールデン・グローブ賞のレッドカーペットでの存在感と迫力、滲み出る華やかさ、自然な立ち居振る舞い…時には恥ずかしそうな空気さえ漂わせて、そこに居るだけで彼女の周辺は輝いてました。夢のように素敵なドレス(ヴァレンティノ)は迷うことなく目標に向かって努力し続けて来た、彼女の自信をビジュアル化しているような気がしました。他の人には真似できない何か、タダごとではないオリジナリティです。
どこを見ても“スターだらけ”の会場で 探さなくても見つかるレディー・ガガ。元々は女優になりたかったと言う彼女をついにハリウッドのスターにした『アリー/ スター誕生』はブラッドリー・クーパーの映画監督デビュー作です。
「ブラッドリー(クーパー)がこの映画のことでウチに来たとき」とレディー・ガガはブラッドリーとの出合いを語り始めます。「ブラッドリーの目を見た瞬間にすでに強いコネクションを感じたの」と続け、「気がついたら昔からの知り合いのように、昨晩食べた残り物のパスタを彼に出していたくらいなの」と笑ってました。
さてブラッドリー・クーパーはその時の事をこんなふうに教えてくれました。
「僕はレディー・ガガがどんなルックスかさえ、はっきり知らなかった。(笑い)あるチャリティイベントで最後に登場して歌い始めた素晴らしい声のシンガーに『えっ、これは誰?』と衝撃を受け、彼女がレディー・ガガだと知った。さっそく彼女のエージェントに連絡を取り、彼女の家での面会を申し出たんだ」
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「彼女の家に着くと彼女が二階から降りて来た。 レディー・ガガだ!(笑い)とちょっと緊張した。まず彼女の目の美しさに圧倒された。僕は目の美しい人に惹かれる。いろいろ話した後、気が合う、うまくやれるという確信はできたけど、2人が一緒に歌えなかったら映画にならない。
”midnight special “ を一緒に歌ってみたいと申し出ると、この歌を知らないと言う。彼女は“midnight special”の楽譜を即座にプリントアウトし、2人でリビング・ルームのピアノに向かった」と懐かしそうに語るブラッドリー。レディー・ガガはというと「“midnight special” は知らなかったので、初見で(楽譜を初めて見て)弾いたの。彼の魂の奥底から出て来るようなソウルフルな声にびっくりしたわ。なんて素敵な声!とゾクゾクっとしたくらい」
自分の映画の主役は彼女しかいないと確信したブラッドリー。「制作のワーナー・ブラザースを説得するために 2人で映画の中のシーンを演じ、一緒に歌ってるビデオを作って見せた」と制作にオーケーが出るまでの苦労話も教えてくれました。
「2人ともイースト・コースト(アメリカ東海岸)に住んでるとか、家族がイタリア系という共通点が絆を強くしたの」とレディー・ガガが言えば、ブラッドリ—は「いろいろな女優たちと共演したが、彼女とのケミストリー(共演者との相性&絆)ほど強く感じた共演相手は今までになかった」と告白します。「僕は彼女を本名のステファニーと呼んでるんだ(ガガの本名はStefani Germanotta )」 とも。
「彼の中で熟成していった映画作りへの才能と意欲は、それが実って放出する瞬間が来た時に最高の形で爆発したはず。私なしでもこの映画は大成功を収めていたと思うわ」と謙遜し、ブラッドリー・クーパーの才能を絶賛して止まないレディー・ガガ。彼はラスベガスのレディー・ガガのショーにも現れて、映画の主題歌“shallow”を一緒に歌ったりしています。